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2012年12月の投稿

2012年12月28日 (金)

決める!

ありがたいことに、マリンバ以外の打楽器の仕事もいただいている。もともとパーカッションからこの世界に入り、むしろマリンバと出会ったのはずっと後なので、今も正直パーカッションの前に立つほうが身体感覚としては安定感を覚える。

本来大好きなTimpani。本日もスタジオ録音でいいチャンスをいただいた。編成の大きなバンドでティンパニをフォルティッシモの限りを尽くす。それはそれは最高の気分。
世界中のオーケストラを見回してもティンパニのポジションに常時座っている女性はいないけど、おそらく巡ってこないだろうな、この感覚を女性に任すことは、と思いながら打つ。
楽器とジェンダーという関係はかなり興味深い分野で特に打楽器の場合は女が打っちゃいけない太鼓、というものもあるらしいし、逆に女性だけが打ってきたものもあるらしい。

本日計らずも、楽譜最後の音符にアレンジャーが書いたメモは「決める!」そういうコトバのリズムにもジェンダーの匂いはする。おもわず楽譜に丁寧にコトバ記してもらったこと嬉しく赤線引くワタシ、は女。2012年の仕事納めにぴったりのフィーリング。元気に打ち納め。
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2012年12月25日 (火)

動物楽器図鑑

http://www.yamaha-mf.or.jp/zoo/ja/instpark.html 動物楽器図鑑、ヤマハミュージックファンデーションのホームページ、もうだいぶ前に録音だけしたことを思い出し、サイトがまだ存続しているのかなと開けましたら、、うわっ、ありました。

弾いているマリンバの機種は当時購入したばかりのmarimba one! この楽器の東京上陸第1号です。
それにしても他の楽器が大作曲家の名曲紹介なのにマリンバだけは拙作を許してくれた制作者側の懐に感謝。
幼い子どもがどのような入り口で音楽と接していくか、日々そういう「窓」の在処を探っているけれど、ナマの音に出会ってほしいことに変わりはない。本屋に出向けば様々なジャンルの教材が溢れているかのように見える。インターネット上の教育関連サイトも驚くほどある。でもやっぱり「体験」はナマでなくてはならない。ナマに触れたくてもなかなか触れずに育ってきた自分の幼少期を思い返せば現代の子どもたちはなんと情報バブル期であろうか。
ナマの体験が無理でも、保護者のセンスと配慮によってはネット上でかなりリアルな体験を導かれているかもしれない。自分が関わった上記のサイトはそれぞれの楽器の名曲を知る上でかなり有効でわかり易く楽しいページだと思う。
でも振動してくるものは肌や皮膚感覚へ、ではない。これを知っている、あれも知っている、そんな子どもは増えていくだろう。それでもって大事なことは、たくさん知るより数少なくても深く「感じ入る」体験のはず。
ネットは興味関心の入り口であってほしい。その入り口として相応しい感度の高いサイトはこれからもっともっと生まれるだろう。そしてそういう方向に情熱ある制作なら自分も関わっていきたいと、思いはする。しかし身体が使えるうちはやっぱり音の「振るえ」を直に伝えに行きたい、のだ。

2012年12月22日 (土)

本、とどく。

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白水社から今月出版された北村想「寿歌」を手にした。(ほぎうた、と読む)
朗読劇と音楽では以前、北村氏の「かぐや姫」で創作と舞台演奏を担当した。琵琶湖ホールの舞台美術のなかでマリンバを奏でている写真。この1枚がとても好きで、以来、多くのコンサートフライヤーで使用してきた。
語りを聞きながら音を「奏でる」のか、いや「飾る」のか、それとも「漂よい、佇む」のか、この表情が自らに伝えてくる何かがある。それほど「語りと音」のコラボレーションにのめり込んだ日々であった。
北村氏の文章が文句なく好きだ。著書はもちろんのこと、ときにコラム、ときにブログ、そしてメールの返信にさえその選ばれた文字と文章のリズムに夢中になる。
「寿歌」は大晦日にゆっくり味わって読んでみたいと思っている。

2012年12月20日 (木)

自作へと

ようやく曲を書いている。

年内はきっと書けないだろうと諦めていたがじわっと脳内が揺れてきた。
昨夜はそんな瞬間に安堵した。
本来あまり立ち止まることができない性質。
はっきりと身体のどこかに振動を感じていたい性質。
でも詞や旋律が生まれるときはまたヒリヒリとした混沌が渦巻く。
言葉を客観的にとらえることへの訓練はまだできていない。
ブログは何かに導かれるように始めている。
忘れかけていた時のどこかに立ち戻って書くこともできるページ。
音律だけで癒されているのではない。
明らかに自分は今ある言葉とともに振るえを感じたい。
そんな想いが自作へと、詞曲への一体化へと向わせているのだ。きっと。

2012年12月17日 (月)

演歌の前奏

マリンバの前奏ではじまる演歌の録音。あまり例がないのではなかろうか。私の弾き唄いは常にマリンバによるものだが、演歌ナンバーでマリンバが最初から登場するというのはあまり聴いたことはない。
歌の意図するところを汲み取って、音色やタッチを考える時間がたっぷりあるわけではない録音現場。即効的な瞬時の判断力で乗り越える。それぞれのミュージシャンの一瞬の音選びを聴いているだけでもヒントの宝庫。コード進行だけが書かれている部分のマリンバは音域選び、他の楽器との混ざり具合、これまた感覚を磨かれる作業で。あらかじめマリンバがフィーチャーされる曲だったりすると当日までの準備時間も用意されているが、いざ録音作業に入るとそれらすべてが全く別の方向に進むこともあり、準備したものが妥当ではなかった、ということも多々ある。テンポがほんの少し遅く設定されただけで用意してみたフレーズが似合わなくなることがある。楽器の特徴からしてどちらかというとアップテンポに似合う楽器だと思っているけれど、本日関わった録音の楽曲は1拍1拍を噛み締めるくらい堂々としたミディアムテンポ。編曲のプロが書いたマリンバ譜に接することが楽しい。私は自作を自分の考えたマリンバフレーズだけで録音しているので好きなフレーズに偏りがちでもある。だから今日は演歌にマリンバの新鮮なドッキング。指示されたことに対し、マレットは変化させずタッチでイメージを変化させてみた。大型のマレットケースに溢れるくらい多数のマレット(撥)を持ち歩いていた若い頃がちょっと恥ずかしいなとおもうこともある。数の中に適切なマレットがあるわけではない、今はそんなふうに考えている。

2012年12月16日 (日)

窓辺のマリンバ

本日よりブログをスタートします。自分のために書き留めるページ、音楽を奏でることだけではなかなか整理できなくなってきた自分の脳内にある音探り、を言葉にしてみる作業へのいわば冒険、楽しくのんびりと綴ります。

私のマリンバは窓辺に置かれています。壁に向かい合わせていた時期もありますが、窓に向けた木片を見つめながら曲を書いていると木々が生まれた場所に近づき、私の言葉を探り出してくれます。今日は師走というのに外はぽかぽか陽気の12月です。ブログを始める日に選びました。

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