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2013年6月の投稿

2013年6月30日 (日)

光らないビロード、浅川マキ

浅川マキさんをあまり知らないで過ごした事は今更ながら残念です。その足跡を追いたくて記事や本など繰り返し読んでいますが、歌そのものを繰り返しきくことができません。

清涼感とか息洩れや漂わす微風なものを許さない、浅川マキ節といっていいのか、使い尽くされた大人のビロードのドレープに浸っているようですから。
豪華な光るビロードではない。そういう質感。
聴き終えたらぐったりと横たわるくらい、です。

歌だけを見つめて生きた女性の生涯、そんな女性は他にもいるでしょうが、血と肉と、そして「歌」と並ぶ形容が似合う女性歌手をそんなに知りません。

2013年6月25日 (火)

打楽器古典の美!

昨日はメキシコのパーカッショングルーブ「tambucco」のワークショップ!

なんといっても白眉はCarlos Chavesの「Toccata」

私がこの曲を聴いたのは高校生だった10代後半。NHK-FM、その当時は現代音楽の番組が多く、父親が必ずラジオからテープ録音してコレクションしてくれておりました。今でも実家にならぶそのテープのなかに、この貴重な音源があります。
昨日のレクチャーはメキシコの作品が現代音楽と接するそ初代的な空気まで醸し出していました。
そもそも音の数、選ばれた音色が洗練されているものですから、楽曲として今世紀まで残っている理由も感じ取れます。
すっきりと気もちいいのです。

メキシコ人が語るチャヴェスの時代にトリップしたワークショップは濃い内容で古典の美しさを感じ取りました。
やはりメキシコからやってきてくれる打楽器奏者にメキシコ作品語らずして何を、、、ですね。

会場を出ると吹き抜けのエントランスに天の川!
若い学生さんたちの飾り付け。和、自国の伝統はいいものです。

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2013年6月19日 (水)

ニコライ堂

都内ではいつも用事から用事へと、慌ただしく時間が過ぎます。
でもちょっと時間に余裕があった昨日。
久々にニコライ堂を訪れました。
建築の醸し出す上質な色彩、落ち着く空間です。
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ここはパティオとは呼ばないでしょうが、映画「フリーダ」に登場する鮮やかなパティオを思い出します。ニコライ堂の向かい側にひっそりと、こんな小径。

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2013年6月17日 (月)

不調和

花瓶から溢れた花を、グラスに添えてみました。

そのコップとはコカコーラグラス!

景品でいただいたグラス、使いみちに迷うこと多し。
不調和も楽しむ。好きなアンティーク家具に、添えて。
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2013年6月15日 (土)

The Shattered Mirror

アメリカ修行時代にはじめて参加したCDです。
コンサートホールで深夜までマイケルウダオ教授の作品を延々と何テイクも!

全体のイメージがつかめず、CDにおける自分の座標がわからず、正直、課せられたものの大スペクタルなCDの制作に戸惑ったことを覚えています。

修業時代というのは忘れられない出来事が多く残っています。
レコーディングが終わりホールを出ると空は新しい一日がはじまっていました。
誰もが覚醒したまま家路へと。。しかしとてつもない疲労感の顔、顔、顔。

あのときに挑戦した楽曲は、脳裏に身体に染み付いています。
The Shattered Mirror / Michael Udow

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2013年6月11日 (火)

優しき人

打楽器演奏をアートとして掘り下げるならば、「打楽器で何ができるか」を考える時間が必須だった。

アメリカで学んだ当時、「打楽器教育学」という授業があるのは新鮮だった。
アメリカでの師、マイケル ユダオ教授との出会いによって私にもたらされた一つの打楽器視点。
人から人に振動させる大切なこと、そのボトムに「伝えることの喜び」がなくてはならないと思う。
このアーティストとの出逢いで太鼓の一つの鳴らしかた、まさに向こうがわへ、、人へ、、目に見えぬ存在へ、、、より具体的には生きる皮膚に伝える、伝えたいと意思が備わった。
想像する力、音色への遊び心、基本奏法の成り立ち、これらをバラバラに学ぶのではなく総合的に見据える力。
恩師マイケルは私のマリンバ弾き語りの現在にもちゃんと目を耳を見張ってくれる。
私が今聴くべきもののリストも送ってくださる。
遠くにいるけれど、心は近くにいてくださる。そんな強き優しき先生との出逢い。
2013年5月の来日、国立音楽大学でのショット
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2013年6月10日 (月)

木彫り人形

私の部屋にやってきました。中にお香立てが備わっている木彫りの煙出人形。


一体一体が手作り、木を奏でる私としては木彫りの温度感が心地よく、ちょっとおとぼけな表情の紳士さん、お気に入りです。

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2013年6月 6日 (木)

余白

4月に出演した郷里でのコンサートの模様が一冊のアルバムとなって届けられました。
ページをめくると、真っ白なページに名前が刻まれています。
すーっと、、気持ち引き締まります。

しかし、この大きな余白に負けそうで、アイボリーのカーネションを添えました。
アーティストだった伯母によく言われたものです。
顔写真に花を添えて写すなんて「最高の美に自分はやはり負けます」と言っているようなものだと。

花を添えずとも、この文字が余白に生きるよう、、今日も私は曲を作っています。

外は一雨来そうな昼下がり。

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2013年6月 3日 (月)

根っこ

17歳のときに出逢った友、クラリネットを吹く彼女とずっと親しくさせていただいている。同じ大学に通い、涙、笑いを共有してきた。

離れて暮らしているけど、人生の節目節目に友の言葉を支えにしてきた。
でも私は演奏を聞いていただくばかりで、彼女のクラリネットをゆっくり聴くチャンスなどなかった。

昨夜、私は根っこ、、そんな想いを抱いた。どんなトップアーティストと共演してもおそらく感じない、信頼する友と演奏するという心の帰り場所。

自作「カケラ」という曲にクラリネットの深くあたたかい音が添えられた。
武満徹「三月のうた」にも新しい風が吹いた。

主催者からいただいた素敵な花を持ち帰り、深く濃い色を味わい、夜の明でシャッターを切る。

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