« シャンソニア劇場 | トップページ | 家のこだま »

2014年3月28日 (金)

あの日、藪原検校

エジンバラ演劇祭である劇団の前座演奏をしたことがある。小さな劇団だったけど前座のチャンスが巡ってこんなことでもなければあまり赴くことがないスコットランド旅行もできた。

世界的に評価の高い演劇の祭典である。ここでだった、、、表現者としての意識を大きく変えるくらいスゴいものに出逢ってしまった。日本からの演劇である。

「藪原検校」井上ひさし作、木村光一演出、ギター井上滋、そして、舞台美術朝倉摂の古布をよって作った紐、紐、紐、の垂れ下がる舞台。
この演劇に出逢ったことは私には一大事件。舞台美術の重要性とたった一本のギターの劇音楽のその芝居の周辺の意義について、、ただならぬ感動といったらいいか。

あるパーティで朝倉摂さんと会話することができたので、エジンバラでみた感動を伝えた。それからギリシャ悲劇やヤマトタケルも出かけた。他の舞台美術家の作品もいっぱいみてきた。でも私のなかでは「藪原検校」の舞台を越すものが未だにない。

この一冊は現場再現実録のようで今も私の愛読書。ちょっとボロボロになったけど。
今日、朝倉摂さんの死亡記事を読んで自分の駆け出しの頃、20年前をセンチメンタルに思い出してしまった。

Dsc_0054

« シャンソニア劇場 | トップページ | 家のこだま »

歩いたこと」カテゴリの記事