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2015年4月27日 (月)

圧巻!フラメンコ

当日券あり、と知って車を飛ばしてオーチャードホールへ。

マリア パヘス舞踊団。フラメンコ「私がカルメン」
女性讃歌であり、いわゆる古典的なカルメン劇ではないその新しい解釈と演出には度肝を抜かれます。途中言語を変えて女性の詩が流れます。日本語では与謝野晶子の詩だったように思います。
なによりマリアパヘスは圧巻で、女性の自然な肉体の変化を堂々と使いこなして舞台に立っています。生まれかわっていく肉体という衣装を自在に操っているかのようでした。後半のカルメンの衣装を脱ぎ捨てていくシーン、その後に続く踊りから、女の再生と希望を意味したであろう静かなステップと燃焼していく音楽に、それを観ている自分は呼吸することすら忘れてしまいそうでした。

そう、今回はこの生演奏と女性二人のカンテが、私を最高に喜ばせてくれました。
とりわけカフォン奏者、カフォンはあきらかに踊り手の心臓と呼吸であることを知らしめてくれます。本来この楽器、手数の多い珍芸であるわけがないのです。カフォンとは打楽器の一つで箱形のドラム、そこに座って演奏するのですが、触りの音、打ちかすれ、芯音、すべてが踊り手の言葉になっていないと一流打法が成り立たないということを、昨日明確に知って帰ってきました。
これはスゴい、、

女性のカンテはこれはもう地から這い上がる祈り。天上の歌声という概念はありません。女だってマグマ宿した生物であるということ、大きな懐に声が宿されて、ある瞬間を利用してそれを放心することを待っている肉体。
世にいいものはいっぱい、触れずして何が?観ずして何が?
ここのところ、「あなた、自分にはなーんにもないのだと思ってね、、あなた、だからなーんでも観なくちゃよ。」と20代で修行中だった私にアート元年を知らせてくれたあるお方の言葉を思い出しはじめています。

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