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2015年4月23日 (木)

未来を着る人

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伯母はかつてファッション誌「装苑」の服を作り原稿を載せていました。小学生の自分は雑誌から伯母の作った服の写真のページだけをマークして楽しんでいました。上京し大学に通うことになって、伯母からはたくさんの褒美とも言えるチャンスをもらいました。例えば、、ケンゾー、イッセイ、寛斎のなど東京コレクションの招待席。サンローラン、ヨージヤマモト、コムデギャルソン、、いったいなんのご褒美なのか、、これは夢世界なのか、、若きときに観ておくべきものを見せてもらったのでしょう。伯母のおかげ。今に繋がっています。

多くのショーでそのランウェイを華やかにそして、涼やかに歩いているのは、、「山口小夜子」
畏れ、眩しい黒髪と目の先に何かを常に語っているような生き物が颯爽と、、人間が着るような、あるいは人間が着れないような服、をひるがえして歩いていく。
現れては、瞬時にして影に隠れ、消えていく女の動き、、
その後も映画や舞台で小夜子さんを追いかけていた私。

あれから20年、、、2006年、、私に山口小夜子さんと共演の幸運が巡ります。和太鼓林英哲さんの監修による舞台、「空海千響」国立劇場の大舞台へお誘いを受けました。英哲さんと小夜子さんの舞台もかねてより憧れて拝見していましたから、舞い上がるくらいの嬉しさであったこと、思い出します。

本番前、衣装の打合わせ。女性としては一番に惹かれ込む、そして核心たる時間。小夜子さんの影として私は黒子的にヨージヤマモトの全面黒のドレスでマリンバを弾くと決めたものの、小夜子さんの細い指から何枚かの布が私に示されました。素敵なアイボリーのレースの布を渡され、アクセントに使ってみては?と提案いただきました。
上質なレース、アジアのどこか民族衣装の一片のようでもありました。嬉しくて、本番後にお返しするまでの時間、魔法をかけられた少女のように天井に透かしてみたり、何度もたたんで開いての繰返し。

今日は、東京都現代美術館「未来を着る人、山口小夜子回顧展」に出かけました。
撮影が許可されている空間もありましたので、1ショットだけ。
書きたいことがありすぎますが、今日はこのへんで。



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