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2016年9月27日 (火)

むこうの木琴

映画化されているようなので、行きたい、と思ったけど時間がない。

駅前本屋でまずは。というより、井上荒野ファンの私が知らなかった1冊。これではファンとは言えまいが。笑

映画では木琴の音が最後に流れる(通崎睦美さんの演奏)と情報をいただいたので、そういう音の映画の幕終わりは大変関心あるので、いつか観ます!

でも、やはり本、です。今のところ。
木琴という記述が一瞬のように浮かび上がります。
その描写がたまらなく切ない、と私は思いました。
もっとも、本筋をちょっとそらせて、ある音を小説の中に一瞬表すメタファー、それは多くの作家がやっていることだと思いますので、特にびっくりとか、新しい、などではなくって、、だから木琴がどうしたのか、という具体的な回答がそこにあるとは最初から考えて読んだわけではなく。
打楽器のような、、木琴のような、、という曖昧な音の記憶がこの作家の選んだ叙情、意外や打ち楽器であった、、ということが、私の中の打楽器観へ直結してくれたから、、やはり井上荒野はこれからも読み続ける、、と思ったまでの話ですが。
ストーカーの話ではなくって、、これは切ない人間叙情かな。
映画の宣伝はなんとなくストーカーもの、で通じやすくなってはいるけど。
井上荒野さんの「切羽へ」も最高の読みものです。


以下は余談ですが、
荒野(こうや)に木琴、、
これは北村想戯曲「寿歌Ⅳ」で音楽を担当したとき、
私の演奏はそういう風景でなければならなかった、北村想ワールドにも通じる記憶を甦らせるもの、、も一度、むこうの木琴を弾きたくなってくる。

一冊の本から遠くへ、、むこうへ、、と。

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