弾きたくなる本
恩田睦さんの蜜蜂と遠雷
ピアノコンクールの話しの中にちょっとだけマリンバだの津軽三味線だのを、、言葉を美に包むそのブロタッチに楽器の気づきもあり、ハッとしました。
でも叩くを、弾く、と一箇所でも言葉置きかえてくれていたらな、この方にぞっこんだったけど。
リサーチされたとしたら、やはり叩くマリンバを聴かれたのかな?
ちょっとイジワル発言、恩田様、ごめんなさい。
さておき、
私がとても惹かれた文章は
ロンド カプリチオーソ
喜びの島
の2つの章。
コンクール話しなんて、音楽家には通俗的で読みにくいかなと感じる間もなく、隙もなく、ただただ文学作品として音楽を扱った美作品に向き合わされました。
クラシックのタッチばかりでもありません。
私は読み終えて、この中のある一曲をマリンバで弾けるような錯覚症状におち入り、
で、朝から弾いています。
錯覚症状にはしたくないぞ、弾きたいのだ、どうしても今、それを、やめたくないのだ、という禁断症状に近く。
膨らむ喜びと希望。これって以前にはなかった読後感。
昨日の近所のパスタ屋さん、ウッドデッキで好きな本を読んでいたい。
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