風のきらめき、、、
1994年の演奏が録音されました。
松永加也子リサイタルで共演させていただいた、松永通温氏の「風のきらめき」
打楽器とチェレスタ。津田ホール
随分前の録音ですね。でもこうして記録されていることの喜び。
現代音楽というジャンルになるでしょうが、清らかなチャレスタの香りする音と交じり、打楽器の音が粒と時間の輪郭を奏でている、、、
今なら、また新しい取り組みかたもできそうな楽曲です。
CDは昨夜届いて、こうして真っ先に自分の音を探って聴くのはちょっとばかし慎ましき気持ちにもなりますが、当時の音の再現、今それを聴く日が来るのは驚きであり、遭遇の楽しみでもあります。
1994年、、、母との別れ、、、自分を奮い立たせよと強行したリサイタル。
この演奏は2月、母は6月に逝き、しばらくは心身ともに歩みが止まったような自分の日々、、
この曲名が「風のきらめき」であることにハッとさせられました。
今、どのあたりの風に吹かれているかな、、
一つの音が運んできた、過ぎ去った記憶の扉がある。
それは、今、温かい風になって吹いてきて、、、
ようやく、、
時よ、ここに、、
« 秋のご馳走 | トップページ | 地域コミュニティ »
「アーカイヴ」カテゴリの記事
- 音楽会レポート記事(2022.05.01)
- 普段通りの気持ちを大切にしたい(2022.04.18)
- たくさんの笑顔(2022.03.24)
- のけぞり演奏に気づく人たち(2022.01.30)
- 響く言葉たち、ありがとうございます。(2022.01.29)