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2019年9月の投稿

2019年9月29日 (日)

「あゝ荒野」鎮魂歌

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ひょんなことで、寺山修司ファンの関西の方と会話(取材受ける)ということになった。著作を相当読んだけど、前編しか観ていない映画「あゝ荒野」、これはあかん、、と配信で後編を追いかける。映画を見終えて、以前作曲と演奏で関わった朗読劇の台本を引っ張り出す。このとき、いきなり開幕前に新谷「あしたのジョー」を歌うという指示文字。想定外の曲、演出に戸惑ったことは確かだけど、これを聴くと歌うでは大違いだということをあの時知らされた。

映画は全編で5時間。

こんな映画を観てしまったら、他の映画が甘ったるくてしばらくは何も鑑賞する気分になれない。ただ、寺山修司の長編小説の方を読んでいないというのは悔しいので、それはやはり原作を読むに走る。

写真の台本は寺山偏陸氏によるもので、三沢市寺山修司記念館で三上博史(朗読、歌)、福士正一(ダンス)、新谷祥子(作曲、マリンバ、打楽器、歌)でたった一度っきりの上演で終わった。これは面白かったなぁと素直に振り返る。映画はこの後にできたから、このスポーツ版人生という抜き出しの台本に対し、このような映画等資料から受ける影響なしに関わったことはある意味幸いだったかもしれない。私なりに音と言葉の絡みに対し戦った時間があったことを思えばである。

そして、台本(原作でも)に登場する挿入歌とか、あしたのジョーなどは映画では一切登場せず、映画は都会での今と未来に焦点かかったサウンド作りのようにも聞こえる。

もし、「あしたのジョー」を歌うという指示が舞い込んだら、今だったらきっともう少し理解深められるだろうなと思って観終える。たぶん、歌うことはないだろうけど、、でも、覚えていますよ、、これ、来年もあなたに歌って欲しい、と言った方々。カッコだけつけた言葉なんかいらないのよ。

映画は本気でそう言っている。

 

 

 

 

 

2019年9月23日 (月)

帯届く!

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指定図書になった翻訳絵本「たてる こうじの絵本」の帯が届きました。先日の八戸公演では物販コーナーに絵本も並べさせていただきましたが、以前購入されたという方がそれを2冊ご持参くださって、サインを希望してくださりました。その絵本、何度も何度も読んでくださった証、紙をめくる時、パリパリの新しい感じではなく、柔らかくてふわっと指に馴染みました。お子さんと一緒なのか、どこかの施設なのか、教室?詳しくは聞きませんでしたが、「みんなこれ大好きですよ。」という一言に、熱くなりました。

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翻訳が完成するまで、たくさんのメモノート、リサーチノート、擬音をモノクロコピーに当てはめてみたり、重機資料などの収集、様々なプロセス資料が生まれました。完成したのだからそれらのいくつかは処分しようと思ったのですが、そんなことはまだできそうにありません。小さなメモにも言葉と向き合った日々を思い出します。

2019年9月21日 (土)

ページの向こうに。。。

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ようやく半分読み終える。夏休み前に音大図書館の新刊コーナーから借りていた本がそのままで、8月はページを開く時間もなく、、

今回はとても興味深い新刊が並び、声のこと、歌のこと、太鼓文化のこと、それから気になっていたシーナ&ロケッツの鮎川さんの本、とか、、あと、、96歳の現役ピアニスト室井摩耶子さんの本とか、、室井さんのエッセイは豪快。現役でこのご年齢まで楽器に向かう姿、生き方が軽やか。そして、鮎川さんのシーナさんへの愛、いやロックンロールする夫婦の繋がりとその深い信頼の愛に打たれ続けます。

いい本は、自分の時間をちょっと止めてゆる〜〜り、自分を振り返るヒントがありますね。

秋だ〜〜。映画も好き、でも本は自分の指でページを行ったり来たりできる、、そのペースがいいのです。

2019年9月19日 (木)

ホンデュラスからのお客様と会話して。

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2時間だけのオープン画廊に、ホンデュラス出身の青年もやってきてくれました。ローズウッド原産国のホンデュラス、敬意を表し、、アトリエのマリンバも聴いていただきました。自国の音楽への誇り、ローズウッドの伐採によるはげ山の現状、様々な会話をする中で、日本のアニメで育ったお話も、、あの「ドラゴンボール」は人気抜群であったようです。

その会話から、思い出したこと。スタジオミュージシャンの組織に名を連ねさせていただいた時代、アニメのサウンドトラック録音、コマーシャル、ドラマ、映画音楽、ヒット系CD参加、教材録音、こんなに音楽産業の渦巻く世界に音を奏でるという作業がまず自分にやってきたことに驚いてしまったわけですが。それは正直、ハード。スタジオからスタジオへ移動、活気たる現場の凄みを知らされた稀有な経験でもありましたが。

今はそういうチャンスをくださった先輩の打楽器奏者には感謝しかありません。チャンスがあれば打て、という思考回路をのんびり屋の私に指南くださった、、、リアルタイムでTOKYOから発信する音楽の真剣勝負現場に立ち会ったこと、それはある意味、音楽現場に立つシナプスをとんがらせる意味で、今の活動にも繋がる大事な経験でした。

その過程の一つにドラゴンボールのパーカッションを担当していることを思い出しました。多くは忘れているのですが、このアニメは覚えているし、クレジットもされています。

https://superfamicom.es/soundtracks/super-butouden-2

さて、あれだけ関わっていたスタジオ録音、今は年に数回だけ。指名でいただけるものだけに参加しています。実際にはあの頃のようなスタジオワークは現場減少していることもありますし、私自身の道にさまざまな要素が加わってきたことで、そういう場からゆるり、遠ざかっている現状でもあります。

でも、関わった音を今、冷静に聴ける喜び。ホンデュラスからの青年の訪問によってちょっと蘇ったアニメロックの音。あの現場の緊張や活気の種類からは遠ざかったけど、やはり今の自分の音楽コンディションが一番いい。そんな秋の始まり、、、

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2019年9月16日 (月)

急遽、本日画廊オープンDAY

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急遽決定!ご希望の声いただき、本日16日、14時〜16時の2時間のみですみませんが髙田雨草水墨画館二階展示室をオープンします。青森県七戸町

夏の企画展の一部をご覧いただけます。あまりに急で事前告知できずすみません。駐車場は七戸城址下柏葉館公共駐車場から徒歩🚶‍♂️3分です。

2019年9月15日 (日)

八戸市での熱気浴びて

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楽屋に友が飾ってくれた花は中秋の名月花。13日の月は美しく光っていました。

リハーサル風景です。八戸市での演奏はなんと35年ぶりでした。現在改装中の公会堂でやはり打楽器大アンサンブル。あの頃は打楽器だけでの音楽もまだまだ珍しい時代。

今は亡き両親、親戚がチケットを手に西に東にと走ってくれました。

今回は八戸市出身の鈴木和徳君の冠コンサート。一年以上前から準備、そして本番への意思の高さに、同郷にこんなガッツあるプレーヤー仲間がいることがまず嬉しいやら、頼もしいやら。彼のご家族の理解と協力がまた素晴らしく、こんなときはやはりホロリと父を母を思い出している私でした。

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ともようもない、私のセカンドアルバムの中に入っている一曲を鈴木、清水、田川、若尾のイケメン4と共演。私の頭にも光りが見えますが、ちょっと楽しい場面作りました。しかし歌詞の内容はいたってアイロニカル。今の時代に私なりの抵抗や、足元の光り忘れずにってことや、つんのめり慌てふためく人間の愚かさ、しかし愛する人と人が暗闇の中にも手を合わせ漕ぐ舟があることを願う歌。

ぜひ聴いてほしい一曲です。

🎶とめようもない

アルバム「ローズウッドシンガー」

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●私の出番部分だけですがセットリストを以下に

ナイチンゲール

半分愛して

とめようもない

冴えた月の下で

ボヘミアンラプソディ

八幡馬の唄

実家には花の香り漂っています。ご来場くださいました皆様に、心からの感謝を申し上げます。

2019年9月 6日 (金)

八戸でのパーカッションコンサートです。

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八戸出身の鈴木和徳君、うーん、なかなか頼もしい人材です。多方面で活躍している若手です。

熱量高くなりそうなこのコンサート、私にもお声かけていただきました。曲も決まり、彼らとのセッションが楽しみです。

が、こちらのポスター、私には七戸町出身と書かれていても鈴木君てだーれ?という方々が多いので(鈴木君、自分のプロフィールはちょっとでも載せましょう。いくら八戸では超有名でもね。😁)

ということで彼から届いたプロフィールです。以下

青森県八戸市出身。
八戸工業大学付属
第二高等学校 卒業
洗足学園音楽大学 音楽学部 器楽専攻 打楽器 卒業
2004 槙原敬之~cELEBRATION Concert tour 2004
2005 ~同上 2005~にコーラス隊 エキストラパーカッションとして出演 兼 指導
2006 第57回紅白歌合戦にて『DREAMS COME TRUE』のサポートとしてマーチングスネアを担当
2010 International Percussion Festival in Seoul(IPFS)に参加
2011 Taiwan International Percussion Convention(TIPC)に参加
2017 日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』にドレミパイプの指導、出演
他にも学校公演を全国各地で年間100公演近く行っており、子供達の情操教育にも力を入れている。
また『糖質オフスタイル協会 認定インストラクター』の資格も有している。

 

コンサートの内容は選曲も楽しみの一つにしていただけそうです。私の出演部分に関しても彼の意向に合うものを選んでいます。たくさんのパーカッションに囲まれての演奏、この形式は自分も久々です。若手のパーカッショニストさんたちと一緒に頑張ります。✌💦⤴💦

チケット情報 八戸市内にお住みでない方には、新谷直接でもお受けいたします。shokoaraya@icloud.com

この場合は当日、受付ご精算という形です。ではでは、八戸にてお待ちしま〜〜す。

日常の新鮮さ

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練習における段階で、身体的な課題が見えてくる時間と向き合っています。天候、食事、運動、思考、日常、どういう状況に身体を置いているのか、身体はどんな影響を受けるであろうか、によって「音」が変化します。

八月の勢いある時間が超加速的に過ぎ(あっという間の夏)、大好きな秋を迎えようとする今、ようやく自分の練習時間に集中し、そして身体の声をまた聞く時期になりました。

読みたい本をようやく開き、原稿の締め切りにパソコンを開き、春から眠らせていたエチュードを開き、ゆっくり2本のマレットを持つ。これをこの身体が喜ばぬはずはなし。

小さな音の掠れ、マレットの重さ、窓の外に鳴く鳥、床に立つ裸足の感触、ドアにかけた洋服の色、

あれ?こんなに研ぎ澄まされているって、、、、夏の時間のせいなのだろうか、、、

 

2019年9月 5日 (木)

アルバムちょっと旅する!

アルバムニュース!

今月、アムステルダムで行われる国際放送展にてアルバム協力くださったSankenマイクロホン様のプレゼンにて新谷祥子アルバムが紹介されます。来月はニューヨークの国際音響展でも紹介していただくという報告を受けました。11月は日本でも!(幕張メッセ)

1枚、1枚を聴いていただく手売りのインディーズですから、こんなニュースはとても嬉しいことです。 制作に関わってくださった方々への感謝の気持ち膨らみます。

5年ぶりとなった今回の新しいアルバム「NOT I BUT THE WOOD,,,」は4曲のインスト曲と10曲の弾き歌い、書き下ろしです。私のホームページから情報を流しております。

今回、自作の中でも気に入っているもの、それをアルバムの最初の方に置いてみました。

カケラ、目眩、この2曲は自作の中で大きく飛躍した(であろう)ナンバーです。楽曲の全体性として木の余韻と歌の流れを理想的に表している曲になりました。ビートで歌を伴奏しがちな鍵盤打楽器という特性を持つマリンバの役割を、大きく拡大したい、そういう願いは常にあり、その意味で、この2曲は穏やかに聞こえるかもしれませんが、かなりな挑戦曲。ましてやアルバム冒頭に配置するというのも、ちょっとした自分の意思の現れ。

でもお客様からのお声はアルバム後半の方への反響が大きいです。それは、よーくわかります。より色彩的に時間をかけながら、にわかに変化していくアルバム内容、その空気感を大事にしたかったので、最初の穏やかな響きに対し、後半の綾はゲストお二人のおかげもあって、耳に楽しんでいただく要素があると思います。でもゲストの音を聴きながら同時録音するというスリリングさ、これは予期しないマリンバ音のアプローチも録音現場で生まれています。だから、そういう緊張感も伝わる曲がシルバー、やone day true love comesなのだと思います。

多くの方が楽しんでくれているのはピエロが歩けば、、これは、はい。素直に、自分も楽しみました。

秋に海を渡って旅するアルバム。行ってみたいな〜〜聴いてみたいな〜〜音響のプロが集まる場所での自分の音。

さ、今日はマリンバアレンジ、、。東京も涼しい風吹いている。

2019年9月 3日 (火)

ボードブック届く!

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右(ニュージーランドの原書)

左(アメリカのボードブック)

アメリカにいる息子から、絵本が届きました。ちょっとや、母の仕事に関心を持ってくれたようで嬉しいという個人的感情はさておき、、このタイミングでなんともまた嬉しいニュースです。

この翻訳絵本「たてる こうじの絵本」が本日、読書感想画コンクールの指定図書の1冊に選ばれました。(9月3日毎日新聞朝刊で発表されております)

応募要項などは以下のサイトに詳細があります。「たてる」は小学校低学年1、2、3年生対象です。
今朝、この嬉しい報告をいただいて、昨年の今頃、工事音のリサーチや、工法や重機の学習に走っていたことを思い出しました。
もちろん、今でも重機を見たら萌え、萌えの私ですが。


このコンクールですが、文章ではなく、絵本からの感想を画にする、という発想にまず新鮮さを感じます。
もう30年の歴史があるということ、しかし、読書感想文は知っていたけど、感想画コンクールの存在を知らず、、、恥ずかしながら。


息子が小さい頃に、こういうことをもっと知っておくべきだったな〜〜〜。でも小学校などではどれくらい積極的に参加を促すのかな、、
自分は職業的なこともあって、擬音伴った絵本の特性からこの依頼を受けましたが、絵本から見える働く現場、こういう形で紹介できているのは原書のもつ魅力です。


そして、福音館書店の編集者Yさんの励ましによって、自分の「言葉」に対する未知数を埋めていただき、膨らませていただいた、そんな感謝を抱く朝でした。

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