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2019年11月の投稿

2019年11月18日 (月)

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家でのライブは3年目となりました。青森県七戸町、小さな街で育った私、でも生まれてから10代を過ごしたこの場所、この土の上で演奏するということの意味が、この年齢になってみますと、いいようのない深い価値観を歌に与えてくれます。

その歌というのは、声をだすシンガーソングという意味だけでなく、楽器演奏の上に立ち込める歌、という意味でもあります。

ある意味では辺境という場所であること、本州の一番北にある地域の風土や歴史、江戸末期くらいまではなんとか辿れるようになった自分の祖先の来し方。古い木造の家を母が嫁いでから何度も手を入れ、そして新築された家を見届けてすぐに亡くなってしまったその母の存在とその場に新しい風を吹き込まずにいられない私の衝動。

「家でコンサートできるなんで気楽でいいわね」「素敵ね」「なんか贅沢」どの言葉も素直に受け入れよう。

でも、私の本心はちょっと違う、、とも言えます。ここは置き去りにされた異空間でもある、と。自分に言い聞かせるまでもなく、一人の静かな練習場としてあれば長い休暇も豊かな時間が得られる、と思って作った空間に、気づけば東西南北にたくさんの「窓」があり、人や光や風を誘う場所として図らずもライブ空間が可能となり、人と人の交流が生まれ、未知なる世界も広がり、おおよそ辺境という場所から予想もしない大芸術が生まれてきた人間の歴史を辿るロマンの調べも仮想、幻、として自分を取り巻き(そう、思うくらいは自由じゃないか、、)(そう信じることも自由じゃないか)

そう、そうなのですよ〜〜可能なことはまだまだある、と思える空間を一つ持つ。そしてとんでもなく斬新な試みまでやってしまいそうな空間。

そう、そうなのですよ〜未知と道は繋がっている、窓を開けば。

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ご来場くださったみなさま、ありがとうございます。来れずともいつも応援くださる皆さま、ありがとうございます。

 

2019年11月 6日 (水)

十和田市歩き

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新幹線でたまたま並びの席に座っていたおふたりのミュージシャン。

以前お世話になったライブプロモーターさんが駅でそのお二人を迎えにいらしてたようなので、なんだか未体験のサウンド聴きたくなって、初めて十和田市キューダスに出向きました。

まず、何より会場に着いたら自分がライブすることなんて何も決まっていないのに、あ、ここは搬入が理想的、となる。打楽器奏者は皆こんなふうに会場の裏から先に知りたがる。たぶん、まあ、私はもうそういう習性。

で、ピアノの羽仁さん、歌の井出さん、デュオでのライブを存分に楽しみました。羽仁さんと会話させていただきましたが、共演の八木ノブオさんとは時折チャボさんのカバーをされるという話し。これは絶対に行きたいなぁ。

ライブハウスはオーナーの歴史に包まれてアルバムジャケットが見飽きないのでありました。

2019年11月 2日 (土)

美しい毒も、、あり。

 

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昨夜、下書き保存したブログがなぜか途中のまま投稿されていました。なので、続きです。

会場の人たちみんなの孤独を吸い取るかのようなライブ。

浜田真理子さんの弾く、あるいは歌うテンポはずっと変わらない。一つの音楽会でテンポをこうも維持できるミュージシャンってあまりいないと思う。打楽器育ちの私は、同じテンポで紡ぐということ自体に、まず勇気がいる、忍耐がいる、変化を求めたいと思う、アップダウンの景観を作ろうとする、、のだが、、浜田さんはずっと同じテンポで聴かせる。会場の隅々までそれを浸透させている。

でも、会場には一見して孤独そうなお客様はいない。しかし、えぐりとる。こちらが忘れかけていたその感情を吸い取られてしまう。だから、哀しいはずの歌が、どこか別の世界でドラマ化されて「逸品」になるのだろう。

私はちょうど、自作について考えていたところ。自分の歌に自分を埋めてしまってはいないか、自分より他の次元に行けているのか、、その穴から這い出ているのか、と。でも、今日のライブで確信もしたことは事実。「新谷、それでいい。自分が思うなら、自分の方式がそれだと思うなら、新谷、行け!」これは自信とかではなく、迷ってはいられない、、のだという変な自覚と勇気。

文化会館の小ホールでは何度もマリンバを弾いている。ああ、でもここでこそ歌ってみたい、そんな気持ちは高まってしまった。クラシックホールではあるけれど、思いの他、ここは夜の静けさと異界が似合うホールであるような、、、

~~~そう感じさせてくれるコンサートに出会った2019年11月の始まり。いい予感を持ってしてあとは行動あるのみ。

美しい毒も含んでいる言葉と、そこに自然に寄り添って変化するコードの隙間からスーッと立ち現れる匂い、浜田さんの歌から感じることですが、品のいいホールにいよいよそんな匂いが立ち込めて来たのは後半のプログラム、、、大好きな♫静寂(しじま)という曲も聴けました。あと3曲くらい聴きたいな、この曲だけを3回でもいいな、なんて勝手な思いのまま、あっという間に終演。

会場でいつも応援くださるブルーさんとY子さん、そして音楽プロデューサーのMさんにも会えたという嬉しい日でした。私に浜田さんをオススメと言ってくださった方々です。

さ、いい秋巡れ〜〜。いい秋、作ろ〜〜。

 

 

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