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2019年11月27日 (水)

定点のような音楽

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ふらっと出かけるお決まりの場所。落ち着きます。しばらく水と山と空を眺めて、それで十分満足します。暮れゆく時間が一番いいのですが、帰り道がちょっと心配になることもあり、くねくね道のドライブを減速して下るのはこの時期なら16時前と決めています。

定点というほどでもないのでしょうけど、同じ場所を繰り返し歩けば自分の心の状況がスーッと解けるように、起点に戻る、そして同じ景色のはずが、全く違う景観として心に染み込んで、気持ちの整理になったりします。

時々、聴く音楽も同じような作用になることがあります。昨夜、ついに聴きたかった楽器の音、その奏者の生演奏に触れました。深草アキさんの秦琴。この音色に魅せられたのがNHKテレビ番組での音「蔵」1990年代のことだったと思います。そのときは いったい、何が起こっているのだろう、今まで聴いたことのない音、いや、音楽に触れ、まだ駆け出しの私にはショックなほどの新しい響きの世界でした。そして音楽創造のスタートでもありました。

昨夜、これまでCDでしか触れていなかった深草さんのナマの音に接しました。その感動を文章にするのはあまりにも言葉というものの力のなさを露呈するようなものなので、その術も得ていないので、今はうまく書けません。一つだけ確かなこと。それは音が鳴って数秒、私の頰に何か感じた、それが、あ、涙なのだな、と気づいたことです。同じように休憩時間に深草さんが客席の初顔、私に気づいて会話をしてくださったと、その途中でもまた似たように、、音楽は「人」だから、、です。少しの会話の中で音楽に真摯に向き合う姿、そして作り続けることの意味を知っている人の声の深さ、想い、、苦悩、、希望までもが伝わってくる時間。

好きな音、奏でられる調べ、そこにはなぜ?という理由、理屈はなく、ただ、心にゆっくり静かに染み入ります。ある種、その響きにだけ反応するかのような「音楽という定点」

やはり待ち焦がれた生演奏に触れることは幸せである、、特別である、、そんなひと時でした。

今日は昨夜の音を思い出しながらマリンバを奏でています。

 

 

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