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2020年7月25日 (土)

ヨロコビのアート

 

ファーストシルク、そんな名前にまず新鮮さを感じました。

大金明子さんの個展で私の音が鳴っているのですが、作品の断片だけを見ていた時期に音を考えていました。でもこうして作品の中に佇むと、想像していた世界より、もっともっと繊細である作業にまず驚きます。そして、造形美というよりは、「生きている」「息吹」「永遠」そんな言葉を感じました。

私は音のインスタレーションのつもりで考えた音、即興の構成なのですが、蚕から繭になる過程で最初に吐き出すシルクを摘み取って、汚れを一つ一つ落とし、形成していくという、その新しい美の球、糸、ねじれ構造の綾。

ここにも強く美しく繋がった命を感じます。音が作品の邪魔にならないように、、そう念じての即興でした。それはなんとか成功はしているのですが、この作品に触れた時、ここに新しい息吹を吹かせるとしたら、、、

それはもしかしたら、無機質な音よりも、何かもう少し「喜び」を伝える音、情感を持ち得ない音を好んだ大金さんでしたが、私はもう一歩、もしかしたら作品に対しては音の熱量も加えても、作品は毅然とその姿を現してくれる、そんな風にも感じました。音楽演奏というより、音色に対してです。木の音は似合います。ここに木のよじれたような音、素直な響きだけではないもの、、そういう欲求がまた自分を動かしました。

喜び、悦び、喜び、歓び、いろんな文字に変換されるヨロコビ、、

繭はどれを好むだろうか、、

 

 

 

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