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2021年7月21日 (水)

夏の打楽器見聞録

先日ちょっと浮気して、他大学での打楽器コンクールの審査の依頼を受け、出かけてきました。

こちらからの依頼が早かったので、自分の通う大学の試験日と重なるなど予想できず、まあ、そこは許されて、他の風を浴びに、そしてこの先の還元の為にも、、と。

やはり依頼を受けて出かけた価値がありました。まず、キャンパスに色が溢れているのですね、、、これはちょっと羨望の眼差しでありました。

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昼休憩のスペースから見えるこの空間。コンクリートに囲まれたキャンパスではあっても、配色とフォルムのバランスに唸ります。

建物好きな私は、他の校舎に忍び込み、ちょっとした階段の工夫や、スクリーンの位置や、花壇と花壇のスペース、煉瓦の模様、グリーン、写真はないけどシルバーや、赤や、真っ黒などの建物を見て、音を作る環境のコンセプトとして、これはモチベーションが上がるに違いないと感じました。

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肝心のコンクールですが、エントリーの18人、こちらには学年などは知らされず、とにかく審査員がシビアに順位をつけていくという方式。

楽譜の読解力が反映される演奏内容、レベルはすこぶる高い。打楽器演奏、マリンバ演奏ともに、、

自分がアメリカのリサイタルで初演した13ドラムス(石井真木作曲)などは、これこれ、、こういう演奏を求めたし!というくらい、抜群のセンスを生かした演奏パフォーマンス。

マリンバ演奏においては、もうこの世の中、情報過多というくらい映像やらがあちこちに満載されているから、高レベル奏法は当然であろうけど、表現力という意味でも、若者にして熟練的な舞台アプローチを持った学生の登場には驚いた。

大学内でコンクールを企画するだけの裏付け、才能ある学生たち、ご立派、、である。

自分の関わる大学の空気に中だけにいては、やはり現代の打楽器作品への取り組みの意味についてなかなか客観視は難しい。

こうして他の空気に触れてこそ、一つのヴィジョンとして打楽器作品の今を知ることにもなる。

コロナでますます外部との交流が閉ざされている今、こうした取り組みを社会に示す画期的な学内コンクール(審査員は全員大学関係者以外で、外部から)の発案は、打楽器作品への敬意も感じられて、なんとも爽快な時間でした。

 

 

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