« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »

2022年3月の投稿

2022年3月30日 (水)

束の間のドライブ

64736f21950c4ba18e7133ac6f7dbdf0

良い音環境を設定していただき、自宅でも音チェックのクオリティが高まりました。でも最終的にはスタジオ空間でエンジニアと共に音を確認します。自宅空間は幸い静かな場所なので、遮られるノイズもなく、でもヘッドフォンで拾う音も重要。ご近所の小さなブルドックちゃんの散歩時の吠え方ははちょっとドッキリサウンドですが。

ライブ盤アルバムへの準備、最終段階へ。

76d0d96f9e8a4dc7bc2768b973005324

ちょっと耳を休めるために、近くの桜の名所までドライブしました。相模川沿いを歩くことは多いのですが、この時期は花粉症ゆえ引きこもりの日々を、エイやっと勇気を出して風を浴びて夕方散歩。

小さなテントで花見をする人を眺めては、憧れのプチアウトドアライフを空想する。子犬を連れて歩く高齢の女性の遠くを見る眼差し、それはどこか矛盾した風景でもあるけれど、なんとなくその婦人の心の内側に触れる瞬間がある。私もそんな齢になっているからかな。

夢想、この散歩道は束の間、私を心の旅に誘ってくれるのです。

E55be8184a1b4aafa1da6e117da55639

帰省中に友人からいただいた「カワラケツメイ」の草茶が効いているのか、花粉の症状が少なくなったけど、気のせいかな。また出かけたくなります。

2022年3月28日 (月)

誇りであろう、ニューアルバム。

ご予約締め切りまであと3日です。(3月31日締め切り)

今、ライブ盤のミックスを聴いています。そして、これは明らかに「ライブだ」と誇れる内容になりつつあります。

そこに実際にお客様はいなかった。ステージには私だけ、そして私とチャボさんのデュエット。

でもスクリーンを通して(配信で)確実にそこには伝えたい「ライブ」という昇華された一つの音楽空間があったことを、、納得できる今です。

 

でも私、なぜ、躊躇っていたのだろう、、、迷うことなかれ。

決めてよかった。これは残したい音たちだ、と言える今です。

これまでの自分のアルバムとは全く違います。声も、歌も、間合いも、何より空気感。それは、全てライブではなくてはならない、ライブだからこその音です。

限定生産数となるアルバム。パッケージも特別。全てはこれから確認作業やらと続きますが、歌詞カード作業などは一番好きな作業でもあります。

図らずも、このアルバムには今という時に平穏を願う、私自身の呟きのような歌が収まっています。昨年書いた曲。予期もしない何処かの国の侵攻が世界を不安に包んでいる、、そんなことはないであろうと、誰が言えよう。私の中にこの呟きは漠然と浮かんだ言葉たちだったけど、、歌が何かできるだなんて思わないけど、なぜか、自分の脳内にこれを書きたい、歌いたいという衝動をのせた。「風が吹いている」それが曲名。

このアルバムは、作りたい。心から、、

http://www.up-down.com/shoko/shop/

2022年3月24日 (木)

たくさんの笑顔

親子さんのご来場、ありがとうございました^ ^

小さな空間に笑顔はじけて、音を楽しんでくださり、もしかしたら、いつもとちょっと違うお子さんの姿など親御さんは発見したのかな。

ナマの音に敏感なる反応のお子さんたち。大人たち。

子どもたちには小さな種まき、私の今できる小さな仕事。糧。手の差しのべかた。

067444d1f03a4fd6bdc5e65c93ed2494F017856e1b56464a829201d355197bb3 

あらゆる願いが叶うわけではない人生。

でも、願っていたことの一つに近づいたと感じるとき、長い時間はかかったとしても、継続という積み重ねは何か新しい褒美を授けてくれる。


2022年3月17日 (木)

揺れる春、再び

車移動ではなく、新幹線も往復切符ではなく、と決めて青森実家へと向かったことはよかった。

道路の陥没、亀裂、新幹線脱線など、復旧に時間がかかりそうである。
東京への戻りは飛行機になりそうか、、陸路が閉ざされるのは辛い。
深夜の地震は、目覚めてからの判断力が鈍くなっているから怖いですね。
でも、寒さ対策として、
前回買っておいた電源入らずの灯油ストーブがあったのはよかった。
スマホでニュースを聞き続け、レンタルWi-Fiも届いていたので役立った。
避難できる服装で布団に潜る。
荷物も詰め込む。
自然災害はまったなし。痛感する春の始まり、再び。
心配して連絡をくれる友、ありがとう。
どうぞ、読んでくださった方々も、まだまだ気をつけて過ごしてください。
声を聞き合って生きていく。この当たり前が真に大事だと感じる今です。
今も山から吹き付ける風が地震と間違えそうなくらい、強風であります。

2022年3月16日 (水)

3月の画廊

 随分と留守にしてしまった。3月の画廊は季節の変化を背負う。裏手の川はいつもより残雪も多く、川の勢いも激しい。

まだ暖房は欠かせない季節だけど、窓を開けて新しい空気を取り込む。

ここに暮らして長かった画家雨草の姉、キクヱ伯母は生前、丁寧な掃除をする人だった。装飾は雨草伯母で、調度品など飾られた場所に一切の変化を加えず、その周辺を言葉もなくただ黙々と拭き掃除をするといった具合で、雨草の新しい飾り付けを愛でることをただ楽しみにしていた。

二人の伯母の会話、笑い声も聞こえない画廊になったけど、穏やかな朝になれば、あの 微笑みを思い出すことだけでも、心は軽くなる。

Photo_20220316102102 Photo_20220316102101 Photo_20220316102001

2022年3月15日 (火)

儚い、だから音楽

あと何回、こういうことができるだろう、、これは常に頭をよぎる。

CD制作も、ライブ活動も、自主的なコンサート企画も、無限に続くわけではない。

一回きりかもしれない、そう感じながら全てに取り組んできた、その連続。

もっと言えば、指導の現場でも同じことを考えるようになった。

この若手に、私が今伝えていることは、きっともう繰り返していうこともないだろう、と考えて向き合うようにもなった。

いや、何か使命感とか、そんなものでは決してない。

そして、大袈裟な人生観でもない。

普通に、何気なく思うことになってきただけかもしれない。

特に、演奏、一期一会の感触は増すばかり。ステージ演奏が多かった30代、40代は余裕がなかったから、あまりこういうことを考えている時間もなかった。とにかくその場にしっかりと立てること、打つこと、弾くこと、奏でる内容の質の向上、そこにかけがえのない家族があり、自分個人の思考、生活が同時進行。

今、こういうことを書きたくなったのは、週末に計画したホームコンサートの内容を組み立てながら、企画する楽しさ、初めてお迎えするお客様、どういう音の贈り物を組み立てることができるのか、その時間の充実度に我ながら驚いているから。自由にお迎えする時間、私の時間でもある。

そして、その人にとって一生の思い出になるかもしれない、いやどう刻まれるかは別として、音楽と同時に考える人生の一コマ一コマ。

故郷ではぼーっとすることも選択肢。レンタカーでどこまでも走る、もあり。でも、冒頭に書いたように、

あれ?あと何回、こういうことができそう?自身の体をしっかり使って、何かの種蒔きくらいのお役目はしたいもの、、そういう気持ちが高まった時に、私は「やらない後悔は嫌だな」と呟いている。

今朝は、雪が舞う。寒いけど、花粉症はしばし治まってくれている。

Img_4762-small B6e270b66fcd43a0b4cde93c08567b6e

 

 

 

2022年3月14日 (月)

音の風景、とんとんとん

Photo_20220314201201

親子でゆっくり生の振動を〜

 

2022年3月 5日 (土)

初のライブ盤、ご予約開始です。

http://www.up-down.com/shoko/shop/ 

↑↑↑

新しいアルバムが誕生します。

5月14日リリースのアルバム、私にとって初のライブ盤となります。

2020年、2022年、曼荼羅でのライブ音源から15曲(予定)セレクトです。

10曲はソロ、5曲が仲井戸麗市氏とのデュエットで構成します。

今回は諸事情からご予約を3月中に承り、それから数量限定生産というプロセスになります。

CDの購入にご協力いただけます場合は、新谷祥子ホームページのショップからお申し込みをお願いいたします。

このページの一番上のリンクから繋がります。

 

Photo_20220305093001

スタジオ録音とは明らかに異なるライブ感満載の内容です。臨場感、疾走感、こういう内容はライブ盤ならではのものであろうとは知りつつも、なかなか勇気のいる決断でもありました。記録される音、それを残す段階で、これまで何か自分の中に固まっっていたアルバムとはこうあるべきもの、、のようなものが、今回のライブ盤作成という階段をあがるにつれて、あれ?なんなんだ、、一体自分は何に囚われていたのだろう、と感じ始めています。

紐を解く、新しい器を探してみる、そこに無造作に置かれた物体は時に、偶然以上の何かを放って、バランスをとる美しさ、強さに映っていることがある。

予定して弾くはずだったコードは、ああ、こういうつもりではなかった、というとき、スタジオなら弾き直し、打ち直しが可能ですが、それが叶った時、ではそのコードの鳴り方が随分と弱々しく感じることもある。

反対に予定通りではなかったけど、この流れは分厚すぎて、不恰好でも、こんな意思でこのフレーズをもう一度弾けるだろうか、と思うようなリアルな轟はライブにある。

だから、このライブ盤を作るという想いは最初の弱気な自分を変化させ、日毎、自分を一歩明るい光の方へと導き、あとは聴いてくださる方々がどう受け取ってくださるか、そんな駆け引きさえを楽しみたいと思えるアルバムにつながっているように思います。

とはいえ、まだアルバムは完成しておりません。この段階でのお知らせの理由は何度も言います、、笑 

「数量限定生産」のため、ご予約受付が始まったばかり。

 

世界の今は、とても悲痛なことが起こっています。繰り返される争い、このアルバムには昨年作ったばかりの新曲も収めました。ライブで一度しか歌っていないような曲も収録を決めました。そこには今の想い、人と人が穏やかに繋がること、私たちが巡り合っている人、そこから生まれる新しい共鳴、そんな想いの1曲「風が吹いている」も今ゆえの自分の足取りを刻むために含めることにしました。

そりゃ、いつかもっとハーモニーを豊かにし、厚いサウンドにして吹き込みたいと思った1曲でもあったけど、そんなことはもう何処かのいつかのに任せて生きよう、、としよう。今、少しおぼつかない自分のマレットワークにしても、これが今の私の決断であることを伝えるに十分な歌、そう信じてこのアルバムは生まれていきます。

Journey

これからの、あの時の、そして「今」こその。

22araya_jacket_juel_book4pbh1

新谷祥子

« 2022年2月 | トップページ | 2022年4月 »