客席がフラットの小ホール。打楽器演奏を近くで見て聴いていただくには理想的ではありますが、反響が360度のうねりとなり、演奏する側には試練の場ともなります。いえ、今となってはもうどんな場所も慣れっこですが。笑
それでも、音響スタッフさんの懸命なお仕事も伴って、お客様が入る時間ともなれば会場の空気が変化すること、日常的です。
立派なクラシックコンサートホールのような場所は、天井が高いからお客様が入っていても、空気の流れなどの変化は大ホールで大きな影響を受けることはない(ありすぎると、本番中のチューニングとか変化があり大混乱になりますし)。
しか〜し、先日のような空間では、朝から大勢のスタッフの動きがあって人間が発する微妙な空気温度の差異が次第に空間調和として形成され、それを感じ取った演者、演奏者は演奏中でも敏感に受け止める事項が多い。私は途中でマレットを変えたりはするが、今回少しだけ前進した事項があるなら、それは歌とマイクの関係。マリンバのタッチの調整と同時に、声の調整??そんなことは、弾き歌う生活になってから、多少はあったけど、今回はずっしりと経験値を増やしました。笑
という意味で、とてもやり甲斐を感じるコンサートでありました。

自分では1枚の写真も撮れず、お客様がフェイスブックにあげた写真です。お客様目線が、私側とちょっと違う感じもあって面白いです。
床の木がちょっと弾力あって演奏しやすかったです。
会場は初めての方が多いのかな?と思いきや、、懐かしい仲間たちがたくさん。うるっとします。本当にありがたいことです。つながりということが今希薄になりがちな時風、、友人と会える喜び。支えられてきたと感じる瞬間。

若い仲間とも演奏しました。前半プログラムでサポート演奏してくれた彩衣さん。一音一音、大切に弾く姿、なんだかこの日はじわっと、うるっとしました。
この写真は、私の楽器メンテナンスや運搬でお世話になっている会社さんの車。楽器の前でツーショットを撮れず、楽器積み込んだ車に座らせていただいた一枚。
一日一日が過ぎていく、、、
普段通りの気持ちで、そして自分の心観察、終演した時間に引き寄せられる「人」の温かみ。
会場から楽器が去り、人が去り、次に使うであろう誰かの空間は、その日、どんな風が吹くのだろう。