♪風が吹いている
アルバムの曲から
2021年夏に作った曲。歌詞は、まるで今のウクライナ、ロシアの戦争の悲劇と受け取った方もいらっしゃるようですが、ライブが行われた2022年の1月には、まだこんな酷い戦争は始まっていなかったのです。歌っている歌詞は、確かに人と人が戦う悲惨さは滲みでてはいます。実際に、戦闘機が空を訓練飛行している日本なのですから。その爆音の下にいて、強度の不安を感じることはあります。どこに何を向けてという恐怖ではなく、得体の知れない世情の鬱積でしょうか。
そんな会話を知人と長電話していたとき、テレビには世界中からのアスリートたちがオリンピックという一つの集いの場に笑顔で歩くシーンが流れていました。音を消して知人と話し込んでいたら、映像だけが異次元のような華やかさに見えてきて、それ自体がどうのという話ではなく、この世界のどこで生まれたか、どこの星の下に生命を授かったか、という境界線一つ越えるだけで、肌の色、言語、宗教、思想、、それが与えられていく運命の不思議さを再確認したような瞬間でした。
長い夜、風を浴びに歩く、、(夜は近所だけ)
この風は誰かれを選ばず、、どこに行き着くだろう、、
この風は在りし日の島へ渡るだろうか、、
その島に、私たちは生きている。
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