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2022年8月の投稿

2022年8月30日 (火)

秋へGO!

聴きたいコンサートに連続で出かけています。リズムを聴くことは体を元気にします。一つのカタルシス効果もあるかと思いますが、それは「好きな」リズムを体に馴染ませる、その一つとして、私は青森ねぶたの囃子方に参加できていることは心身への影響は大きいと感じています。

そして、「聴く、じっと集中して聴く」がいいようです。リズムと旋律が旋回する調和、たとえば、運転中によく聴くのは「ジプシーキングス」です。運転中はじっと、というわけにはいかないので、気分を落ち着かせてくれる音楽、そこに安定したリズムが流れていることが必須。穏やかに走行できるのですね。

長時間の運転には音楽のチョイスが結構大事です。他にはUAKTIを聴きます。楽器の音色、それ自体を美学としている創作楽器、打楽器奏者としてはこのサウンドを知らずにいられない。と、ここまでなら世界中に創作楽器の表現はたくさん存在しますが、UAKTIはその音の選び方、配列にまず全身が震えます。モーツアルトもフィリップグラスも、この世にすでに存在する音楽でありながら、それはまるで新しい小窓を開けるような玉手箱を胸にいただくようなサウンド。これは演奏法を知っているだけではなくて、多層に音楽の魅力を引き出す技とセンスに満ちていなくてはと思わせる音楽です。

もし、自分に新しいバンドメンバーのオファーが来たら、(夢、夢、夢)迷わず、私はUAKTI、目指すんじゃないかな。。笑

さて、秋、新しい音楽ダイアリーが始まります。

金曜日はクセナキスの打楽器音楽。土曜日はディズニージャズ。

日曜日には小型マリンバを置いていただいている場所へ、、小さい子が静かに歩み寄ってきました。。Img_6493

ここでも一つのダイアリーが生まれています。さあ、心を高めて、穏やかに、ゆっくり。

今日奏でる音、自分の耳をしっかり自分の体をチューニングする日々に努めます。

 

2022年8月23日 (火)

鍵穴を探して、、

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夏、生の演奏をやらずにはいられない。大きな場所でなくていい。自分の思いが届く場所。ホーム。

今夏は審査と講座担当の依頼をお断りして、自分設計時間にした。

本来なら優先して受けていた仕事のいくつかを、、、しなかった。

何かを優先していかなくてはならない夏となったから、今、自分の中で。

繰り返し読む本、またそれを読んだ夏。

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この空間が「生きてきた」と感じている。いろんな人が出入りして、いろんなことを語ってくれて、帰っていく。

私自身の発信と誰かの想いが交差する。

 

旅の最後にはマリンバのイントロで始まるサンタナのアルバムを繰り返し聴いた。

同じフレーズを何度も何度も聞く、そんな音楽の聴き方をしたのも懐かしい。そしてリフレッシュ。

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東京に戻ってみると常に感じる、あの時間の流れかたの不思議さ。現実ではあったけど、幻のように定まらず、どこかにプワプワっと浮いているような時間。

調和されていたあの時空間が、どうやって作り出されたのか、、もう一度辿りたくなるような愛しさ。

根っこは東京の小さな空間に座して、あーでもない、こーでもないと考えるのが自分の「今」でもあるけれど、どうやら非日常となった遠くの場所にこそ、まだ見つかっていない鍵穴が潜んでいるようでもある。

2022年8月17日 (水)

Forever Green

気配として、私は生い茂る緑は好きなシーンです。草刈りが追いつかないということもありますが、伯母たちが愛でた緑の強さ、生命力のようなものに時に、突き動かされることもあるから。悪さはしない緑。虫は多くやってくるけど。雨続きの夏、水を含んだ草たちが土へ還す栄養、根っこを強くして葉がしなだれずに元気よく伸びている姿。

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長くこの画廊を開けていないのですが、窓を開けて篭った空気を外気に逃し、新しい風を取り込みます。

作品をゆっくり眺める時間、こんな時間を以前はあまり有していなかった自分に気づきます。現在は閉館中でも、やることは山のようにあります。でも、それももうあまり自分へ負担をかけていくことはしません。ゆっくりと掃除をし、作品の声を聞くように、見れていなかった細部を眺めます。優しいアドバイスをくださる方がこの世を去って、今は少し凹んでもいますが、伯母の精神としての水墨画は、きっとまた公開される時期を導き出してくれそうです。

コロナ禍は多くの交流時間を途切れさせたけど、画廊を見つめる、考える、という意味で、今はとても有意義な時だと気づきます。共同で伯母の絵を見守ってくれる美雨さんからも連絡があり、伯母の好きだったお弟子さんはお母様を亡くしたばかりなのに愛深く、感謝ばかり。

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掃除の合間のワンショットです。モノトーンに置き換えたら、ちょっとムードある写真になりました。って自分で言ってる。笑

看板に覆いかぶさっていた芒を切って、看板がクリアに見えるように。そんな仕事やら出入りをしているとオヤツの差し入れをくださる方。

暑い日もあれば、涼しくて長袖の日も。快晴が急に真っ黒な雲に変化する瞬間も。これが小さい頃から経験してきた故郷の夏の空模様。

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この町にもコロナ感染者が多くなり、臨時の数時間の開館も考えていたけど断念。

草の生い茂る庭、画廊と自分のアトリエ両方でのお盆、迎え火、送り火。

ここに息づくアート、Forever Greenの精神で。

そして、温存している企画案をより深めて、そういう時期が来たらしっかりオープンさせます。

私の本業である演奏の仕事を優先する今は、画廊管理は難しいこともあります。でもまあ、ちょっと先かもしれませんが、ググッといい感じの展示計画ありますからね、、ぜひお楽しみに。

 

2022年8月15日 (月)

あの時、今この時、

2022年1月ライブ映像

長い旅〜チャボさんの言葉を入れたヴァージョン〜

https://youtu.be/8e8NgZlvcow

 

2007年アーカイブ映像

六本木STB139でのライブから、ジャズナンバー「マイルストーンズ」

https://youtu.be/PTUcEKo-FN4

 

最近アップした二つの映像です。

自分の中の変化を知るために、かつての映像をアップしてみました。当然ながら、2007年にはできなかったことが2022年に、

そして、今の自分は2007年には在なかった、、それはそれでちょっと楽しいことじゃないかしら?と思うわけです。

人は変化していく生き物。懐かしさでアップしているわけでもなく、こういう時代を通りながらの「今」

否定でも肯定でもなく、好きとか嫌いとかの評価も要れず、ただ「自分」であり、「自分」であっただけのこと。

あのタッチはあの時ゆえの心身が湧きあがらせたとも言えるし、今のタッチは今ならではの欲求がまた見え隠れてしている。

音楽は「生き物」で、そして得体の知れない俗物的なものを拾い上げたり、捨てたりしながら、曲線状に自分へ回帰してくる。

だから面白がって生きる、という言葉、もちろん、そこにも努力的考察を必要としながら。

最近、ラインを交換した親友に呟いた言葉、

自分を時に蹴飛ばしながら、今日も、、ランランと。

さ、美味しいコーヒー淹れて2階へGo~~~

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2022年8月14日 (日)

盆が来たとて、、

〜盆が来たとて〜なにうれしかろ〜〜、とは、竹田の子守唄の歌詞ですが、昨年は東京の仕事もあったので帰省できなかったお盆。

今年はゆっくりと盆の習わしを自分なりに過ごしています。とはいえ、ご詠歌は来るでなし、町内のあちこちに聞こえた盆踊りもなし。

灯籠流しなどとっくの昔に「幻」になってしまった故郷でのお盆です。

昨夜は迎え火。早い時間に火を起こすと先祖は火の在り方を見つけられないということから、夕刻、空が闇に溶ける頃が相応しいはずでしょう。しかしながら、随分と早くに火起こししました。なんだか一人で寂しくなったからかな、、ご先祖さまに早くおいでおいで、、そんな気分のお盆。

お一人で7件のお墓参りをされるという人がいました。お寺は3カ所とのこと。私は3件、お寺は2カ所。これでも大変だなと思っていたけど、いえいえ、きっちりとご先祖様の供養をされる方、いらっしゃるのですね。やろうと思えば、自分ももう少しありますけど、それはもうおしまいにしました。

髙田の伯母は墓参りなんてしなくていい、と遺言ノートに書き記していて、そんなことをする時間があったら子育てをしっかりせよ、と追記。割り切った人でした。でも、子育てピーク時間も過ぎているし、そして、墓参りというのは、どうやら自分の心のため、そこにたどり着くと安寧境地。

帰省中は盆に限らず、頻繁にお墓参り。いや、参るというより散歩。

お盆の家の中もいいものです。お線香は常にどっさりと焚きますが、この静けさに仄かな賑わいがあると感じられるから、でしょう。

二つの家を行ったり来たり、、

髙田雨草水墨画館

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音窓ARAYA

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2022年8月12日 (金)

勝手にコラボレーション

髙田雨草水墨画館に関するブログです。

伯母のアトリエに並んでいるファッション誌の代表はケンゾーとイッセイミヤケ。水墨画館にそれはしっくりと馴染み、服飾専門だった高田の足跡、そして水墨画を探求していく上で、関わった服飾という文化はある意味布石でもあったように感じます。

音楽家を志す私に、一流のファッションショーの席を譲ってくれて、色彩のバランス、比率、服のフォームなどを学べと言わんばかりに、、バイヤー席の後列、時には、カメラ席の端、つまり最前列とかの席に座っていました。

伯母が文化服装学院退職と同時にそうした機会も減っていったけど、あの20代の数年間は夢のようなショーの中におりました。

そしてよせばいいのに、、

イッセイミヤケのアート本、作品集を伯母の墨絵と勝手にコラボしてみました。怒るとしたら、伯母でしょうか。偉大なイッセイさんと並べるなんて非常識め、、と。いつものように叱咤激励して私を導いた伯母の顔を浮かべながら、でも、遊び心のない芸術はつまんない、と繰り返していた伯母ですから、まあ、私の遊びを許していただきましょう。

 

「三宅一生の発想と展開」この本の表紙は印象的です。

白州正子との対談など刺激的なページも。

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この赤の帯、朱色というのかな、もっと専門的な呼び方もあると思いますが、伯母はここからヒントを得て、私のステージ衣装の一つに生かして手甲をほぼ同色で作ってくれました。

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水墨画はモノトーンゆえの素朴さ、そして揺るぎない強さを備え持つと感じています。それは心象風景を描く、または故郷の雪や水辺を忠実に写生し、墨への展開を描いた髙田の作風から感じてきました。

それゆえに、イッセイさんの洋服という概念を超えたこの上ない美術品の様なフォルムが、なんとなくマッチしている、と全くもって勝手なコラボは続きます。

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イッセイやケンゾーのショーに登場する山口小夜子さん。

伯母が菓子箱に描いた可憐なホタルブクロ

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筆タッチの様な流れる服。

写真のモデルは縦に整列。筆は横にぞろっと並べる。

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枯れ木を集めていた伯母。

無造作という生け方。

動く服。なんとなくマッチする色彩。

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たくさんのコラボをしてみましたが、これがちょっとした心休めにもなっています。

2022の夏の企画展は実施しませんが、こちらの投稿で、突然思いついた新谷の勝手コラボを紹介しました。

ご覧くださりありがとうございました。

滞在期間中にもう少し並べられたらと思っていますが、気まぐれ投稿で失礼します💦

2022年8月10日 (水)

ここから発信

小さな空間でも、「ここから発信」

青森の家でのライブ、2022終了です。

洋楽の英語歌詞に挑戦も、自作自演の初披露も、ゲストとのコラボレーションもありのホームライブです。

本来は3公演予定が、追加ライブを加えて5公演終了しました。

このたびのサプライズゲストは、人形のケンちゃん。腹話術の友人の訪問を機に。

ボランティア活動のNさん、私の長年の友人です。

会場は思いがけないケンちゃんの登場に大喜び。大人も子どもも会場を離れ難いムード。

Nさんには腹話術以外にも手話でマリンバと共演、会場の皆さんも手話に挑戦やら、、

ホームに新しい風、夏の1シーンです。

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そしてこの方も登場!

サウンドデザイナー、岡田氏の青森訪問。こちらのライブにも立ち寄ってくださいました。もちろん、音、映像を収めてくれました。

Nさんも岡田さんも神奈川県からの移動。このライブ、全国区!(笑)

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ケンちゃんの仲間も加わって、展開していく和やかな時間。

ご来場の皆様、ありがとうございました。

でも、ねぶた期間中の企画はこれでおしまいです。今後はねぶた前、ねぶた後のライブ計画とします。祭り女の私、祭りは集中の身体補正が必要!家のライブも、お客様とのつながりも年々濃くなっていくゆえかな。

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昨日は、ねぶた解体作業にも初参加。さまざまなねぶた裏舞台、祭りを支える方々との交わりがある作業。行けて本当によかった!

2022のねぶた投稿はここまで。あれホームライブの話がやはり締めくくりがねぶたになってしましましたね。笑

人形もNさんも関東へ戻り、静かな家にて、今日からは秋の曲へ着手です。いつものマイペース合宿スタート!

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2022年8月 8日 (月)

3年ぶりの「青森ねぶた」

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青森の短い夏。

3年ぶりの開催、ねぶた。

初めて本隊列の中で打つことができました。

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3年前に採寸した半纏。ようやく袖を通す。当時より少しだけ(ほんの)痩せたかな、、、

半纏が少し大きいようです。

何度練習しても難しい帯の締め方。ハチマキもまだサマにならず、、笑

私の手振り鉦修行は始まったばかり。

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しっかり型の美、技を教えてくれる部会長と一緒に。

私は「打つ」演奏仕事をしているが、この伝統、匠の技は、私の仕事範疇で感じ表現する土壌とは異なる幽けき美しさに満ちている。

浴びせられる的確な指示には頭が下がる。

まだまだ、これから、、ようやく入り口付近かな。

そして、参加している青森菱友会は2022年の最高賞「ねぶた大賞」3年連続とのこと。制作の竹浪比呂央氏は最優秀制作賞

ねぶたのタイトルは「龍王」

私の語彙力では表現できるレベルではなき、、この世の至芸か、、溜息たるねぶた芸術。

はい。このへんで、、、

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