鍵穴を探して、、
夏、生の演奏をやらずにはいられない。大きな場所でなくていい。自分の思いが届く場所。ホーム。
今夏は審査と講座担当の依頼をお断りして、自分設計時間にした。
本来なら優先して受けていた仕事のいくつかを、、、しなかった。
何かを優先していかなくてはならない夏となったから、今、自分の中で。
繰り返し読む本、またそれを読んだ夏。
この空間が「生きてきた」と感じている。いろんな人が出入りして、いろんなことを語ってくれて、帰っていく。
私自身の発信と誰かの想いが交差する。
旅の最後にはマリンバのイントロで始まるサンタナのアルバムを繰り返し聴いた。
同じフレーズを何度も何度も聞く、そんな音楽の聴き方をしたのも懐かしい。そしてリフレッシュ。
東京に戻ってみると常に感じる、あの時間の流れかたの不思議さ。現実ではあったけど、幻のように定まらず、どこかにプワプワっと浮いているような時間。
調和されていたあの時空間が、どうやって作り出されたのか、、もう一度辿りたくなるような愛しさ。
根っこは東京の小さな空間に座して、あーでもない、こーでもないと考えるのが自分の「今」でもあるけれど、どうやら非日常となった遠くの場所にこそ、まだ見つかっていない鍵穴が潜んでいるようでもある。