Mさんのライブレポート
いつだったか、私にある詩集を贈ってくれた女性がおりました。それはもう手放せないほど好きな詩集ですが、自分では買ったことがなかった1冊。彼女のライブレポートや、さりげなく送ってくれるメールの言葉が好きで、以前にもブログに紹介していますが、今回は、以下のようなSNSヘの投稿がありました。
ご本人にご許可を得てこちらに紹介します。お名前もフルネームで紹介したいのですが、そこはイニシャルで失礼、MIさんの言葉、特に後半の文面、「年齢を重ねたからこそ、、、」そう、それは女性の視点としてもぐぐぐっと、自分への労り(ということも必要)をもっと大切に考えていこう、という想いさえいただきました。
読んでいただけたら嬉しいです。
↓
🌷__________🌷
3月22日夜はこちらのライブへ。
フューシャピンクの、大きなフリルのブラウスで新谷祥子さんが登場。野生の芍薬みたいだな、と思う。この日の席はマリンバの至近距離。幸せ。
いつもはチャボの、ギターを弾く指が見える席だとワクワクするのだけれど、このセッションの時は祥子さんの近くが嬉しいのだ。マリンバの上を踊る美しいマレットたち、そして歌いながら、跳ね回りながら奏でられるたくさんの「打楽器」(石などもあったりする…)たちの動き、祥子さんの息遣いを間近でみられる幸せ。
いつもはカヴァーも歌うのに、今回はほぼ自作、それも新曲多め。ここに彼女のこのセッションへの覚悟のようなものが表れていたと思う。そして、その自作曲たちがことごとく、いいのだ…。
1曲目は、細い糸で繋がれている誰かとの出会いの喜びの歌。描かれているのは恋かもしれないし、そうじゃないのかもしれない。私の目にはこの3月初めに別れたばかりの、18歳たちの姿が浮かぶ。マリンバの奏でる音、祥子さんの深く優しく、おおらかな歌声を聞きながら、ああ、私にとって彼らはなんと大切な存在だったことか、と涙が込み上げたりして。歌詞にある「ありがとう」という言葉がこんなにも素直に胸に落ちるとは。
早川さんとのセッションは、ジャズの香りあり、ブルースの香りありで、2人の守備範囲の広さを感じさせる。当たり前か…😅
楽器同士が語り合っているような絶妙な音の絡み合いに聞き惚れる。
チャボを加えてのセッションでは「サイクリング」(実はこれ、大好きな1曲!)を!
この曲の、
「生きてゆくことを/選んでゆく僕達は/若さだけではない美しさ/ いつか知るだろう
君の今日の胸の痛み/誰が知る術もないけど
君の明日の身体の痛み/誰が代われる術はないけど」
という歌詞がしみじみ身に沁みて、胸の奥まで届くようになった…。マリンバがそんな自分の背中を押す風のそよぎのようでもあり、人生を肯定するのが音楽、という言葉を思い出す。
細かいところまで思い出せば、もっともっと色々感想はあるけれど、前回のこの3人のセッションは配信だっで、それもとても素晴らしかったけれど、やはりオーディエンスとの呼吸のようなものが感じられるから「生っていいなあ」。この感想に尽きる。
そして、チャボと新谷祥子といえばこれ!という「お約束」の1曲が「Blue moon」。これを聞くために来ている人もいるだろう。そこに早川岳晴という稀有なベーシストが加わるのだから、これがスゴくないわけがない。唯一無二のセッションなのだ。
それぞれ回を重ねるごとに、息の合い方が深まっているように感じる。そして、そこから紡ぎ出される、信頼に裏付けられた音たちは、間違いなく私を励ましてくれる。
「自分の残された時間」に思いを馳せ、自分だけではなく、家族や教え子や、なんなら世界中の人たちが幸せであってほしい、だってみんな幸せになっていい権利があるんだよ?という気分になるのが最近の私なのだけれど、そんなお人好しな思いも含めて、「生きること」を丸ごと肯定してくれて、「♪もっと遠くへ」(by 「サイクリング」)と後ろからちょっと押してくれるような、そんな気分で満たされる3時間だった。
私自身、年齢を重ねたからこそ手に入れられたものもあれば、手放したもの、手放さざるを得なかったものもある。おそらく、同世代の祥子さんにもそういうことはあるだろうし、70代を生きるチャボと早川さんにもあるだろう。
その変化というか、進化というか、深化というか…。
こういう年齢になっても変われる喜びは確実にある、という3人の実感が溢れていたライブだったように思う。信頼と勇気、そして音楽への愛。これを強く感じられるから、このセッションは見逃せないのだ。
🌷_________🌷
残された時間に思いを馳せる、なんて素敵なことだろう。
生きることを丸ごと構成してくれる、そう、チャボさんの曲ってそういう深さに満ちているのです。もっと遠くへ、そんな気持ちを抱きながら、歌をそばにして生きる、、
MIさんの言葉から見えてくること、たっくさん、、
そう、労って、そしてちょっと楽しくがんばって、刺激的な言葉はいらないけど、望むことを諦めないで、できたら日々、優しく空を見上げる瞬間を作って、、そんな気分にさせてくれるブログでした。感謝投稿です。
好きな1枚
ちょっとキャバレー(アメリカではライブハウス的な意味合いで使う言葉)そうそう、キャバレーシンガーって表現されたことある、、そんな感じがとっても濃く醸し出されています。
「アーカイヴ」カテゴリの記事
- ライブ写真いくつか(2026.05.18)
- 動画更新です!(2026.05.13)
- 「茨木のり子詩集」を授けてくれた人(2026.05.12)
- ブルーさんのレポート(2026.05.11)
- 4月の夏日、楽器たちが喜んだ日(2026.04.13)


