カテゴリー「音のこと」の45件の投稿

2017年3月24日 (金)

ローズウッドは何処に

マリンバの音板に使われるローズウッドの木は厳しい輸入規制時代に突入したようです。音の板になるような優れたローズウッドはそもそも中央アメリカで伐採され、その木を世界各地へ輸出、その国々がそれを加工使用して製品を作る行程ですが、楽器で使われるのも、もちろんマリンバだけでもないでしょう。

ただ、直接その木を打って音の派生部分として使われるのはマリンバの音板ではないでしょうか。

中国などは高級家具などでローズウッドを使用すると聞いていますし、日本でも高級な仏壇にはローズウッドの木そのものの光沢感、重厚性などが重宝されていると聞きます。
珍重されているというより、恒常的に、こうしたローズウッドが楽器、家具にありがたみを忘れるほど使用されていたら、、、

そりゃあ、いつかは来るときが来たわけでしょう。
地球の緑地環境を考えると、その貴重な木は永遠にあるわけではなく、植林したからといってニョキニョキと育つわけでもなし。
長い年月を要する、木の成長。

マリンバを弾きながらプレミアム音板とされるローズウッドを眺めてみました。
真に美しい木目。
最高級の木質は1本の木から僅かに見つけられるということ。
いつからか、マリンバ音楽も西洋音楽的な分野のカテゴリーに括られれば、こうした最高級音質にこだわる、求められる時代にもなったということでしょう。
クラシック、現代音楽、そんな曲目に向うときと、自然志向としてこの楽器で表現舞台を目指すとき、、さまざまな楽器の方と一緒にセッションするとき、、自身の弾き歌いで嗜好する音色扱い、、
ローズウッド様、、、心はなんだか複雑でもあります。
Fullsizerender

2017年3月17日 (金)

ホール録音

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ホールでダイナミックに奏でる。
会場は響き過ぎるわけでもなく、程良い余韻を生み、そして私が大学時代からその先輩の音色にうっとり!していたサックス奏者、雲井雅人氏と奏でた2日間。

学生時代には想像もしなかったまさかのレコーディングオファー。
マリンバの上手な人はいっぱい知っているけど、そんな人よりもとことん話し合いながら創れる人と、がオファーの言葉。
こんな贅沢な試練が巡ってくるとは…
我が春よ、吉なるサウンドなれ。


2017年3月13日 (月)

いよいよ

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いよいよレコーディングが近づきました。今日はその最終リハーサル。
緊張…
日頃のマリンバ自由性とはちょいと別な次元に行ってまいります。
楽譜100パーセント忠実に弾く、の中に見い出すことは数多ありき。
初のホール
初のエンジニアさん
ヴァッソブラーボの共鳴管で初録音
一緒にレコーディングするのは初のサックス奏者
初…揃い
初めて生まれる音に
会いに行く


2016年12月21日 (水)

聞こえているのは右の耳から、、、

左の耳は、何かを補うかのように静かに震えている。
木をポロンと打つと、耳の奥に滴が落ちる。
演奏活動を通常どおりにこなせるだろうか、、、
突然の耳の不調に戸惑った2月。
しかし、この1年、、ありがたくも普段どおりに現場に立ち続ける事ができた。
以前と同じような耳の使いかたはしていないけれど、心配したセッションやアンサンブルや、指導の現場で、「音が在る、ここに今」という普通だと思っていた事実が実は大きなかけがえのない喜びであることを知りました。


身体の声を聞きつづけた1年。
自分を見つめ直したこの1年。
滴、、、
そっと優しく、念をこめて、、
音との向き合いかたを教わったこの1年。
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2016年11月12日 (土)

磨く、聴く

晴れた日、窓を開けて楽器を磨く。

こちらは弾いて22年めを迎えたマリンバ。近年はここぞという録音と、お稽古に来る人と自分の練習用として使う楽器。以前は頻繁に外に持ち出して弾いてきた1台。

ここ数年は、最新の倍音構造開発された楽器を弾き、ほとんど業者頼みになってしまったが、やはりこのマリンバを部屋で弾くとずっしり落ち着く。
アメリカのメーカーが東京に進出したそのデビュー作1号。そのこと自体は所有した私の自慢にもならないけれど、それでもリサイタルでこの音を聴いて驚いてくれた奏者や業者さんが多かったことは事実。それから日本でこのメーカーの流通は活発になった様子、、

あのときと今、自身の演奏法も思考も、腕や指の身体使いも変化しているように、鍵盤の音色1本1本にも少し変化が生まれている。


すべてが整う音にはあまり興味がなく、この木のこのポイントをこう打てば、どういう反応になるかまでわかってきたから、均一感がなくてもさほど気にならないのだと思う。

それは自身の身体の能力(耳)の変化にも応じて、不思議なことに、聴いていたはずの音がどこかに消え、聴こえなかった音が新しくやってきた。そういうこともあるのだと、知った。

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2016年10月31日 (月)

アルパカで音作り

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ありがたいことに、曲を書いたりマレット作りを、ゆったり慌てずに時間を使える昨日、今日。
いただいたアルパカの毛糸、生き物の命の一部を音作りに蘇らす作業。カシミア、ウールもたくさん使うけど、アルパカの毛糸はハギレと少しアタックに深み増す音用。丁寧に巻くの巻。

2016年6月 2日 (木)

和洋音合わせ

寺山端唄、本日初稽古。
真横で聴く家元の三味線と唄。至宝、そんな言葉浮かぶ。
西洋音階など通用せぬ、比類なき音の間の審美にくらくら。

マリンバは、見かけ的にも機能をたくさん宿したかのようなどデカイ異物。
身体で抱えられない。オーバーアクションをしているつもりなくとも動きで働きかけている。
時にうなりすぎる、倍音オバケだ。

COMPLEXはある。
いいのだ、そのCOMPLEXをバネにして、使いこなせなくてはならない。
マリンバは問われ続ける。
問うているかいな?
旅せよ。マリンバ。
深まる私自身の旅がある。

こんな経験ができるマリンバ弾きは、そうたくさんはいないだろうと思うから、さあ、仕合わせに感謝してもう少し、もう少し先へいい道、導かれ、宝の経験をいただいて歩み止めないで行こうとおもう。


2016年5月12日 (木)

木と土の旅

オカリナ&マリンバでの旅

手帳を探ると、君塚仁子さんと初対面は昨年の9月初旬。
まだ1年未満のおつきあい。でもとっても温かな君ちゃんには、ココ最近、随分と助けられています。
そして思いがけなくもデュオのチャンスも増えてきました。
2016八王子音楽祭、駅ビルセレオの吹き抜けステージ。
ここでは歌ものや大きな太鼓音は禁止されているので、全曲インスト構成で演奏しました。
これもまた新鮮。
オカリナの音色とマリンバの木の音、波動はけっこう身体作用よろしいようで、不思議ですが演奏後はけっこう軽やかになります。笑
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2016年2月 4日 (木)

春と五線紙

大合奏用のリズムアレンジ、、、ちょっとつまづき。

ふむむ、、、簡単に打っているリズムのニュアンスが、記号化するとなるとなかなか思い通りに書き留められない。
ふむむ、、ペンを休めて気づくこと。
実際に打つリズムと、記録される譜面との距離が開きすぎてはいけないはず。しかし、リズムというのは古典やクラシックの学びから浮かび上がらせるだけが技能とはなりません。
感じ方、、、という、これまた曖昧な世界を「味」とかいうこれまた曖昧な訴えに置き換えて弁護するのも、好む方法ではないのですが、やはりどこか書ききれない「間」というものに、うなされます。
そして、書き進むと欲がでるもの、、リズムは打ちすぎても、その魅力と明確さを示さないときがあるように、書き過ぎも注意。
程よきリズムの密度。自由度の表し方。
さて、自分はマリンバ一人打ちが多いけど、そのさじ加減、生かせているであろうか、、
コード譜と歌詞から打ち出しているリズム、ハーモニーについつい多弁となりがちです。
口頭やメモだけでなく、しっかり書き出し作業する先に発見があるではないか。
新春にはお気に入りの五線紙をたくさん買い込みましたから、作業。

あ、今日は立春。Img_1661_2

2016年1月 9日 (土)

マレット巻きの巻

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大好きな尊敬のニットデザイナーさんから提供いただいた毛糸でマレットのリペア中。普段手の出ない高級なカシミア、アルパカ、モヘアシルク、麻、ラムウール、などをいただき、悲鳴が出そうなくらい嬉しい〜
巻き出すと止まらなくなります。自分の求める音の色、重さ、タッチバウンド、すべてこの繊細な糸を使って自分用のオンリーワンを作る幸せ。お店に売っている誰それのシグナチュアマレット、私は使えません。ここだけの話し、当のご本人は本当に満足されているのかな?といつもおせっかいに感じてしまいます。
マレットに対し、神経質体質でもない私はとにかく巻き作業は冒険。面白い音が作れたら、その音質に合う楽曲を弾く、作る、歌う、そんなふうに無限大に楽しみます。

4本で1セット。すべてグラデーション仕様。芯の部分の工夫をしたマレットもありますが、またのチャンスにお知らせします。マレットを決して自分で巻かない方も多いのですが、1度巻き出すと、人には頼めない性分。トコトンいい音見つけます( ´ ▽ ` )ノ