カテゴリー「読んだこと」の18件の投稿

2017年2月27日 (月)

古典と現代

作家井上荒野はちょっとスゴいぞ、、と日頃思っていますため、買って積み上げているのが何冊も。

こちらはカバー装画にも惹かれて、、
あ、題名は今までとは違う作風だなとも予感して、ようやく読み始める。
そして、読み終える。

そして、もう一度読み始める。

古典知らずしてこの普遍的な人間のテーマを読み解くことはできそうもない。
薄っぺらい文庫本の紙に文字がべったり張り付くような読み物は好きではないが、
井上荒野小説はぴょんぴょんと紙から跳ね返って、生活の隙き間に人物もしくは思考が躍り出てくるものだから。

そう簡単に清々しい叙情を与えてはくれません。
充分に重苦しい本ですが、忍びやすい入り口を用意してくれる、繊細な仕事だなあ。

さてさて、言葉を使う、を始めた私、、まだまだ修業修業。

Fullsizerender

2017年2月 5日 (日)

天の配剤

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音楽家の先輩女性、優しく大きな方。
一筆一筆が美しい

いただくお言葉を、真摯に受けとめて…
肩の力を抜くことを教えられる

さて…自分は相応しい言葉を誰かにきちんと向けられているだろか。
言葉は難しい
言葉は果てなく…

2016年10月29日 (土)

村上春樹の語る村上春樹

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読み終えたらムショウに村上春樹を読みたくなる。
職業とはやはり、いや、プロ、とはこうでなくては。
私なりの解釈。

けっこう読んでいたけど、また短編なら一から読み直したくなる。
最近好きなページを繰り返し読み、勇気いっぱいもらった一冊。

2016年9月27日 (火)

むこうの木琴

映画化されているようなので、行きたい、と思ったけど時間がない。

駅前本屋でまずは。というより、井上荒野ファンの私が知らなかった1冊。これではファンとは言えまいが。笑

映画では木琴の音が最後に流れる(通崎睦美さんの演奏)と情報をいただいたので、そういう音の映画の幕終わりは大変関心あるので、いつか観ます!

でも、やはり本、です。今のところ。
木琴という記述が一瞬のように浮かび上がります。
その描写がたまらなく切ない、と私は思いました。
もっとも、本筋をちょっとそらせて、ある音を小説の中に一瞬表すメタファー、それは多くの作家がやっていることだと思いますので、特にびっくりとか、新しい、などではなくって、、だから木琴がどうしたのか、という具体的な回答がそこにあるとは最初から考えて読んだわけではなく。
打楽器のような、、木琴のような、、という曖昧な音の記憶がこの作家の選んだ叙情、意外や打ち楽器であった、、ということが、私の中の打楽器観へ直結してくれたから、、やはり井上荒野はこれからも読み続ける、、と思ったまでの話ですが。
ストーカーの話ではなくって、、これは切ない人間叙情かな。
映画の宣伝はなんとなくストーカーもの、で通じやすくなってはいるけど。
井上荒野さんの「切羽へ」も最高の読みものです。


以下は余談ですが、
荒野(こうや)に木琴、、
これは北村想戯曲「寿歌Ⅳ」で音楽を担当したとき、
私の演奏はそういう風景でなければならなかった、北村想ワールドにも通じる記憶を甦らせるもの、、も一度、むこうの木琴を弾きたくなってくる。

一冊の本から遠くへ、、むこうへ、、と。

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2016年8月 5日 (金)

武満徹の言葉

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武満徹の音楽と同じくらい、文章や言葉にはそれらを感受する悦びがあります。対話集は深読みすることはないと思うけれど、サラッと読み流すこともできない、高度なヒントから俗世まで、、

90年あたり、サントリーホール、ネクサスの演奏後に近くのカフェで今終わったばかりの演奏評などご家族と会話されていたお姿、私はすぐ隣のテーブルで食事していたので聞くつもりなくとも聞こえてくる武満氏の打楽器奏者一般への評価がちょっと耳に痛かった記憶ありますが。

熱が下がれば読みたい本がいろいろです。
でも休まなきゃ^_^;

2016年6月25日 (土)

本当の本?

カバーイラスト、タイトルに惹かれてブックオフで買ったのは数年前。

読んでいない本がちょっと増えてます。coldsweats01

美空ひばりのレコーディングの様子、圧巻。本当のことなのか、脚色されたことなのか、わからない。けど、真実だと思って読むから「本」かしら?
本当、、という字の本だもの。
なかにし礼さんの文章が好きで他の本も、あ、ちょっと際どい感じの本も読んでいますが、男の気持、本気さをさらけだしていて深く感傷的な気分になれるのです。
ヒット曲の歌詞を書かれる方の文章はとにかく味わい深いのですね、これが。

非日常に身を預けて、、それはもうフィクションかノンフィクションかなんて、どうでもいいのです。

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2016年2月25日 (木)

50代女、駈ける

明大前の小さな劇場でのライブだった。そこにいた若い学生がそのライブをきっかけに寺山修司を知り、このような日を迎え来るとは、、、

30ページの冊子は読み応え充分。新谷自分反省史みたいな部分もあって。coldsweats01coldsweats02
いや、こんなに丁寧に取材をまとめてくれるものを手にしたのは、初めてのこと。
自分の荒々しい言葉遣いはちょっと気になるけど、それらも含めて、取材丸裸の若者の視点。懐古調なムードなどではなく、かっこつけて言わせてもらえば、荒々しい草っぱら駈けてきて50代女子振り返り、、ってこと。
取材を読む限り、50代女、というより音楽に恋する、寺山修司やもっといっぱい、私がリスペクトするミュージシャンの面々を描いた50代女子の記録だ。
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2016年2月 1日 (月)

終わりのない絵本

繰返し読んだ本、オノマトペの不思議に母子で笑い、読み終えるとまた最初のページをめくる。
毎晩3冊と決めて、3冊目には眠りに、、とは甘かった。
まだ何かお話はないの?とせがまれ、私の創作即興話がはじまる、、と、いつのまにかすーっと眠ってくれる。だから始まりはあるけど終わりのない絵本が私のなかに何冊も。。。
こんなことを思い出して絵本を引っ張りだした理由は、昨日に立ち会った若者たちの表現発表。素晴らしい感性だった。
彼らが創作に持ち出した絵本の中に、かつての自分の心をふと、、
なによりも絵本がこの自分を助けてくれたようで。
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2016年1月15日 (金)

静けさの頃

リズムワークショップでたびたび使用する絵本です。
子どもの会だけでなく、大人の時間にも使います。
読む本というよりは、そっとめくるだけの、静けさ。

息子が乳児の頃はよく開いたものですが、今では自分のリズムワークの大切な一冊。

律動ということを意識する上で、、、この静かな時間こそが、、
美しいうねり、音の誕生、、そして生成されるリズムの源に気づく一歩。

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2016年1月13日 (水)

舞台は過去ではなく「今」に繋がれ。

寺山修司生誕80年記念音楽祭が終ってまだひと月もたちませんが、新聞記事や録画やメッセージが続いて寄せられています。
私は寺山修司の言葉を読み返してみたり、なぜこういう境地に自分が吸い寄せられているのか、自問自答がちょっと続いています。
楽曲や表した内容に鋭く踏み込んでいる記事はありませんが、今こそ、論説されていい、、寺山修司をどう捉え、どう表したのか、そんな言葉こそ「新聞」は時事的に舞台を捉えてくれてもいい、、、「新聞」は報告で終ってはならない、、などと思うのです。

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