カテゴリー「観たこと&聴いたこと」の41件の投稿

2017年6月27日 (火)

新宿が好きです。

学生時代は毎日大学までの経由地、新宿。

今年から週に1度は必ず通ることになって、懐かしむことが多くなっています。

打合わせにも便利、安くて美味しい食事の場所もたくさん知っています。
気どった界隈ではないと知っているから、入りやすい店も多い街です。
今日は、紀伊国屋書店の奥の通路にある革製品のお店で楽器用の皮ハギレを購入。
こういう予定外の買い物が新宿の楽しさです。
ひとやすみの喫茶店の窓の席から。
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そして、新宿高野の特設会場へ。
60年代から70年代の新宿がそこに。
写真や本やポスターや、、
寺山修司、唐十郎、山下洋輔、新宿の音、動き、反動、学生運動、、
ひとつの音楽史がここにあるようでした。

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2017年6月11日 (日)

てくてく映画館へ

アンジェイ ワイダの遺作「残像」を観ました。

こういう映画をホームビデオではやはり観れません。
公開されたばかりのポーランド映画です。第二次世界大戦後に国家の弾圧下、自由で前衛的な表現を阻まれる、実存した一人の芸術家とその時代の悲哀。
今日は半蔵門での仕事を終え、その足で神保町岩波ホールまでテクテクと30分、気持良い風浴びて。
悲痛な内容であることに変わりはないけれど、目に残ったものは「美」、映画で説かれる「残像」の美術教育の論理は映画上では皮肉にも弾圧された芸術家とその時代の残酷さ。でも焼き付く、美しい残像が焼き付く。
だから美の力を知ろうぞと言わんばかりの力作だと感じました。
やはりいいものは映画館で観たい。もっと行こう。
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2017年5月19日 (金)

なで肩に粋な

CDが増えているので東京と青森に分散している。青森には長く聴いていないものをひとまず置いて、帰省のたびに再び東京に戻すCDなどがある。
青森で聴きたくなるもの、東京に資料として置くもの、、
でもいざアレを聴きたい、となったら青森は遠すぎるから8割は東京。

気づくのは青森で聴いたら新鮮に感じて再発見、というパターンが多い。
最近毎夜聴くワサブローさんのシャンソンはそんな一枚。

恋の病、はいい。
ゴエモン、もいい。
シャンソンを和的に素朴になで肩の日本人男性がほっそり歌う。
洪水のような音産業に、こんな頼りない歌いっぷり、
独り言みたいで、でも淡い美を感じさせる。

時にこうした、あまり一般的には振り向きもされないかのような、風のような歌が聴きたくなる。
あ。誤解を招かぬよう、ワサブローさんは人気歌手さんです。
振り向きもされぬ、は私的イメージの言い方。お許しを。
ワサブローCDは今とても好きな好きな一枚!

2017年3月22日 (水)

駆け込み観劇

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最近、寺山修司劇を観る日はいつも想定外の何かが起こる。
毛皮のマリーは駅ホームで貧血、インフルエンザ発熱だった
身毒丸は急なるピンチヒッター依頼で、音楽仕事を優先。
今日は中国の不思議な役人、早朝息子の親不知治療後の痛み再発で歯科救急。


でも、治療落ち着き私は池袋まで駆け込みセーフ。
開演前バルトーク、最後は大音量で締めくくると、妖艶な明かりで青娥館の舞台始まる。

寺山修司、母と子の重、戦争が引き裂いた愛情の行方、父不在の街、行燈、実在感のない生→影
求愛と赤い鳥の関係→愛彷徨。

などなどが、観終わり、私の頭に浮かんだこと…
追い続けます、芝居は音楽創作の意欲増す源。

2017年3月12日 (日)

南部縦貫鉄道

友人からの連絡を受けて観た番組。東北新幹線のひっそり駅をいくつか選び、そこで下車し名所?を訪ねるというもの。そこに選ばれたのが故郷の七戸十和田駅。

町のどの場所を紹介するのだろうと思っていたら、二つ目に登場したのがやはりこちらでした。
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レールバスという名で親しまれ、今は廃線ですが電車本体は全国の愛好者の方々によって保存されています。レトロな風情が残されている、有り難いことです。
昭和37年に開通しましたが、なんと、私は母の背におんぶされてその開通の日に生後数ヶ月で乗車したらしいのです。
当時の新聞に母子で写真掲載されたと聞いたものです。

ちなみにこの路線脇の田園を使った映画が寺山修司「田園に死す」

テレビではお笑いタレントが町を練り歩くお決まり構成番組でしたが、よくぞ我が故郷に降りてくださいました。ひっそり駅、というタイトル、悪くありません。どこもかしこも今は同じような駅前風景ですから、なーんにもないって、、
それはそれで。。
駅前はひっそりでも、その奥に秘される何かスゴーい場所を隠しもつかのようで、、ほんとですから。。笑

ここから歩いて数分に八甲田山を遠望する松の街道があります。道という道のなかでこんなに雄大な場所、私は他に知らないのですが、あまり観光地化されていません。
ああ、好い場所は誰かにとってではなく、自分にとって、なのでしょうね。

2017年1月 8日 (日)

盛り沢山の一日

本日はぎっしり一日、音の充実。

雨の蒲田駅からアプリコホールで水野先生のマリンバの音の妙に溜め息&ホロッと涙し、、

そして、、本日のとどめは、、
NHKEテレのクラシック館。以前からどうしても聴きたいと思っていたマーティン フリスカのクラリネット演奏。身体性と音の関係。
こりゃあ、スゴ過ぎます。。
水上を躍るフラミンゴのような美しさ、しなやかさ、クラリネットが立体的な音像に浮かび上がる。。
動と静の魔術師。
さ、今から寝るまで、、練習のみ。
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2017年1月 6日 (金)

ひらがなの美しさ

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大貫妙子さんの歌が好き。
20代の時にカセットテープで聴いていたけど、今の時代の再生機器ならば、息づかいやひらがなの扱いが繊細で絹糸のように舌を纏うように伝わってきます。言葉を大切にしているのは当然のことですが、一字一句が儚きものであるかのように、柔らかく零れ流れる、そんなイメージです。

今年はなんとかライブで聴きたいと思います。いつもチケット手配を遅れてしまいます。どうしたらチケットは手にできるのかな?
なんとしてでも聴きたいソングライター!

今聴いているのは小松亮太さんとのCDです。


2016年11月17日 (木)

おみごとな部屋

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散歩にはこーんな楽しい遭遇もある。
江頭誠さんのアート作品
バラ毛布デコレーション部屋

アラジンストーブまで。
まだお若い作家さん、この奇抜な力、素敵だな。
スパイラル一階のショールームでたった5日間展示。
確かこの方は霊柩車もバラ毛布で包んだかた。

岡本太郎の賞も受賞されている。
こりゃなんだ?
当然そう発したでしょネ^ ^

2016年11月13日 (日)

レオナール フジタの日

水だしアイスコーヒーが一滴一滴サイフォンに落とされていました。

水だからでしょうか、とてもゆっくり時間をかけて真っ黒な液体がポットン、ポットン、、、

私は温かい珈琲にしましたが、ちょっと高いお値段のその珈琲、いつか味わってみたいもの。

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珈琲のあとは、楽しみにしていた「レオナール フジタ展」へ
かつて国立近代美術館での藤田嗣治展は入場まで30分待ち、しかも館内は酷い混みよう、、好きな絵を観るだけで東京という場所は疲労困憊しますけど、、、

いえいえ、東京でも多摩地区はなんとものどかです。
本日の府中美術館までは緑の小径をゆっくり歩き、入場もスムーズ、一つ一つの作品をゆっくり鑑賞できました。
(美術館とは本来こうでなくちゃ、、と思いますが)

藤田嗣治の随想本やらどうしても読みたい分厚い本やら、出費ーっ!
ということで、今年こそ買うぞ!と予定していたあるデザイナーの定番真っ白セーターはbearing  weepあー、またいつか〜
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2016年11月 4日 (金)

心地よい重さ

全てが素晴らしい舞台でした。

林英哲「風の宴」、圧巻です。
感じたことはたくさん。
でも今回はこれを書きます。

ゲスト出演された高田みどりさんの新曲「永遠の階梯」はそのタイトルから多くを想像できました。登場の瞬間から普通なら音楽より奏者の存在がぐっと近づくことが多いなか、不思議なことにすーっと奏者の自我のようなものは消えている。
理想とはいえ、混在する偏りがちな音の聴き方を打ち消して登場できる女性打楽器奏者を私は他に知らない。
開始の英哲さんの音は、英哲さんの演出するまたは作曲される音の成り立ちと全く違いました。音の佇む美、多くを語る必要のない音。
そこには聴く人に少しばかり忍耐も必要とされる要素がたくさん盛り込まれていたように思います。


つまり、観客は能動的にそこへ向わなくては見えてこないようなもの、問いをみつけたらどんどん近づいてください、という提示があったような音楽だったように思います。
生意気な意見かもしれません。こちらに働きかけてくれるものだけを待つという音楽の聴き方では成立しないものがあることを知らされます。
即刻目や耳を楽しませてくれるもの、そういう打楽器音楽から距離を置いて一瞬一瞬が作られているような〜心地よい重さ〜に対面した気分でした。

「歌うことをみつけたアナタを応援します。」
「音は思考です。」
「最先端を感じ、それを受け入れる姿勢を忘れてはいけない。」
これまでみどりさんと会話するたびに、与えられてきた言葉。
もっともーっとあるけど、それは心の内側で育てます。

英哲さんとみどりさん、盟友であることは間違いなしだけど、この日、私にはお二人が打楽器界のイザナギ、イザナミに映りました。
お二人と仕事をともにさせていただけたことにも感謝溢れる一日でした。

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