Tom Waitsを聴く正月
まだ支援物資が届かないという孤島、道路が寸断されれば深刻なことばかり、、
スーパーに並ぶ人の列、普段の生活が急に変化してしまう自然災害、
物語の筋なんて、人間の描く理想なんて、一瞬にして軌道から逸れてしますことがある、という現実がそこに流れている
こんな日々、
なぜだかTom Waitsを聴きたくなって、実家に置いたアルバムをローテーション
全く、今頃、Tom Waitsは似合うだろうか、、こんな今だから、なんだかしっくりくるようで、何度も繰り返し、壊れかけそうなCDデッキで
聴いている。乾燥した部屋のせいか、音がよく響いてくる、こんな小さな安いデッキでも、奥行きのあるライブハウスのような響きになるのか。
もちろん、大音量で聴く
かの仲井戸麗市、そうチャボさんにTom Waitsを知らされて、それからたくさんの曲を聴いて聴いて、そして買った最初のアルバム。
どうして実家に置いているかというと、このアルバムが好きすぎて東京と青森の移動に持ち歩いているうちに、、どちらに置いたかわからなくなって、今はここに。
わざわざ持ち歩かなくてもサブスクで聴く方法が簡単なのに、私はCDデッキで聴きたいアルバムというのは特別なものなのでこうして持ち歩く。
このどんよりとした曇り空の北国で、北陸の地震災害のことを思うと、このアルバムに綴られている歌詞が、ジンジンと響いてくる。
なんとか、助かって、、
人生を綺麗事に生きていくなんて愚か、
人生にはいろいろある、その苦しさ、もがき、訣別、決心、希望、
すべてある。
それをこうした音楽が、一緒に、何か、落とし込んでくれている、たぶん、どこかに連れ出してくれている