カテゴリー「着ること」の18件の投稿

2021年8月18日 (水)

服、断捨離ならず。

 

オリンピック前に、駆け足で都内の美術館巡りをしていました。

七月のコンクリート照り返しの都会は、オリンピック直前の警備体制で静かな街でもありました。

国立新美術館の催しから、飾り付けのヒントを得たくて舞台衣装を手がけていたデザイナーの作品のコーナーでしばらく観察。

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若い人たちでいっぱい、服飾関係の男子のおしゃれ度は、それを見るに値する。すごく熱心に服を見ている、いいな、、視覚に焼き付けて学べているんだろうな、、

着ることは思想を反映する。

にして、私はすこぶる平凡な格好の一日。朝の楽器店が目的だったのでかなりラフ。

でも、帰宅してから、近所のマダムに呼ばれて、服を2着いただく。

リフォームのこのドレスがとても気に入っている。

どこでどんな風に着るべきか、、などど巡らすのがいい。

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服好き、取り立てて目立つ服装もしていない。でもこだわりたい。

断捨離は、、まだ。

 

2020年10月12日 (月)

KENZOを着用した日々

大学の卒業式も、打楽器コンクールの本選も、デビューのコンサートもKENZOを着た。

伯母の見立てで、それらの衣装は随分と自分を駆り立て、鼓舞された。

服はやはり重要だ、と痛感する。

伯母は文化服装学院を卒業してそのままそこで教員をした。裁断や裁縫の実践の授業を担当していたので、そこには高田賢三もクラスにいたことをちらっと聞いていた。

私が上京して音大の学生になったとき、伯母は刺激あるものを見たり、聴いたりを続けよと、よくファッションショーに連れ出してくれた。KENZOのショーはワクワクする色彩とフォルム、民族衣装のような風合いが、二十歳前後の私にはドリームワールドだった。

卒業してまだお金もない私、衣装だけは伯母が奮発してくれた。

30代あたりに伯母の意見を聞かずに買って着た衣装などは、コテンパンに批判された。

今でも財布の寂しい生活は変わらないけど、それでも伯母の教え、衣装においてはやはりちょっとお金を使ってしまう。

最近はリフォーム的に工夫したり、それなりに長く着用できるコツも覚えたけど、この1985年当時のKENZOは着倒しで、解いてしまった。

その布は大事にしているけれど、こんな形にはもう戻らない。

服にも、ある種の儚さを感じる。

それが時代を先取って形成し、熟成されたデザイナーの夢ある仕事であればあるほど。

同じものは二つとなし。

最初に腕を通す時の、あの緊張と非日常的な感触も戻ってこない。

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2018年2月 8日 (木)

カシミアの帽子

こんなことってあるんだろうか。

数年前、神戸でとても気に入ったカシミアの黒の帽子を買った。その店は花飾りや色合いも淑女帽子の専門店、私には縁もないような店だが、しかし、あったのだ、私が欲しいと思えるもの。
しかし、、その帽子を、、ああーその帽子を、、、私は買って30分で失くしてしまったという失態を過去に。
神戸の街を歩きながら、暑くなった私はそれをチョチョイのチョイとカバンに納めて歩いていた、、と思っていた。。

しかし、気づくとカバンの中に帽子はないっ!コートのポケットにもない、、カシミアの高品質のあの買った時の触り心地、、そのまま被って歩けばよかった、、
諦めても神戸ツアーはなんとも悔しい思いものこっていました。。

そして、昨日のこと、、私は新宿でふと足を止める。あったのだ、、、その帽子に再会する。もちろんその失ったものが出てきたわけではなく、全く同じ形、あの時の感動と同じものに出会ったのです。

老舗はいいものを何年も同じように作る、、だから伝統継承され長期に人気の製品となる。
数ある品の並びの中に、被らなくても、あ、これだ、、と思える帽子。それを私はゆっくり手にする。そして鏡の前にてゆっくり幸せな気分でかぶる。店員さんは速攻に「あ、それはいいお品です。お客様、似合っています」
その親切な言葉など必要なく、私はため息をひとつ、そして会計をすませる。帽子好きな私は、帽子というアイテムだけは他人様の褒めコメントやアドバイスなしで選ぶ。

もう、失くさない。
やってきてくれた帽子を部屋の一番良い場所に。(o^-^o)
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2017年11月12日 (日)

迷ってアレコレ

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昨日は外気が21度。ぬるい風吹く秋ポカポカ陽気。
予定した衣装だと💦汗💦汗💦汗

間際にチェンジ!
夏向けに用意したドレスがまたも活躍。
髪をどうするかも、天候と衣装バランスで決めます。
11月なのに、アレコレ迷ってしまう空模様。
選曲も迷った場合は、最後は自分に合うか合わないか、気持ちいいかどうかで早朝に選ぶ。

案外、迷ってる時は自分の心が正直に自分を突き出し、動かす。
場に沿って意思を確認し、自分を客観視するのは、重要。
若いときはその客観視がズレていたものを、少し今は修正できている、だろうか?

2017年3月26日 (日)

服買い

服を買うのは、本番前に志気高める意味でも悪くないな、と感じています。
予算の中で、の話ですが^ ^

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20代の頃からずーっと好きなデザイナー、遊び心いっぱい。
あ、今このデザイナーさんだって、年齢重ねベテラン域。私の中ではずーっと20代に出逢ったイメージのまま。
いたずらっこ的な楽しい遊び服に見えても、試着するとビビっと気持ち引き締まる。魔法みたいだ。
前進的。
さあ、ライブそろそろ!

2017年2月25日 (土)

ケンゾーの衣装

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ステージに立つ、意気込んでちょっとがんばった買い物。20代に初めて買ったステージ衣装(30年以上経過)を再利用、マレット敷きに。
ケンゾーの民族調仕立てドレス、良い布は長持ち。
大好きな衣装でしたが、身体も時を隔てましたとさ。
これからは演奏の裏方にね、と、願い込めて。

2017年2月22日 (水)

髪結い

ちょっとした本番ですが、やはり髪結いさんにお願いしました。
気分上がります。
最近はオールアップスタイルがなんだか落ち着きます。

ある男性アーティストが短い髪の方ですが、本番前に髪結いさんから櫛を入れていただくだけで精神作用が働き、演奏に良い影響があると話していました。

つま先から頭のてっぺんまで、音を醸し出す要因に違いなし。


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2016年9月20日 (火)

dear my shose

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何度もリペアを繰り返す舞台シューズ。
私の大事な支え、相棒。
耐えてくれる、どんな動きにも。
さまざまなシーンに踏み出してきた靴。

今日もありがとう。

2016年7月 6日 (水)

夏を着る

暑すぎる日は苦手だけど、夏は着ることが少し楽しい。

羽織るものが気に入れば、お金をかけずに着回しがきくし、組み合わせで充分楽しめる季節。
そして小物!
バック、袋、カバン類が趣味だった伯母のコレクションは相当の数だけど、
中にはメーカー名のないものもたくさんある。それはつまりどなたかの手作り、世界で一つだけのもの、も多い。
職業柄、デザイナーさんとのおつきあいから購入したもの、いただいたもの、自作、などがあるように思う。

伯母の棺には両面にいっぱい豪華に刺繍ほどこしたトートバックをお供させた。
さ、またこれ持ってあちらでも散歩や買い物ができますように、、と。

私が一番好きなもの、夏にはこちらの写真の手提げを大切に使っている。
伯母が使ったのは見た事がない。本当に好きなものは奥にしまってあったのか、忘れていたのか、、
やはりメーカータグもないので、一品ものだと思う。
伯母は服装とともに小物も見事に使いこなした。81歳入院のその日まで。
「使いこなした汚れは美しいのよ」
「カバンは無造作に使うからカッコイイの」
「皺も味、色変わりも味」

さ、私も夏を楽しもうと思う。
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2016年5月21日 (土)

夏待ち遠しい

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数日前、朝早く洋服が届きました。
ある女性社長さんからのサプライズな贈り物。
新品も古着も、センス抜群の夏のラインが何着も。
女ですもの、この喜びを1人はしゃぎで、トロける嬉しさ。
°°・(>_<)・°°・。

きっと似合うと思うから、と、言われてすっかり気分上々なワタシ。
あゝ着る悦び。
冒険したい色、形。
コーディネートに定型なんてありませぬ。
曲作り、練習で家の中で過ごす時間が多い私ですが、ホームウエアこそ、自由にオシャレ楽しまなくちゃ。

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