「かたり寿歌」がやってくる
伊丹市立演劇ホール、閉館というニュースはとても残念でありました。
ここでかつて出演した演目「寿歌Ⅳ」、閉館前に船戸さんとの演目として何度か上演してきた「かたり寿歌」を2月15日再演、ご期待ください。
北村想戯曲として名作中の名作、演劇界では何度も上演されている作品ですが、20205年、2026年という現代に、この戯曲の意味するもの、示唆したものは大きいと思います。
核戦争後の荒野というのが舞台、喜劇仕立ての講談、作風ではあるものの、まてよ、ちょっとまってくれよ、と言いたくなるような筋の展開。
その中に、私はマリンバや打楽器や昭和歌謡などで切り込んでいく。
船戸さんという稀有なこの語り手、なんと表現したらいいかな、例えば、私が気にかけるような小さな埃のようなものを一掃する冷静さと、見つかった傷があれば、誰よりも先に透明な絆創膏でペタッと貼って逃げていくようなお茶目さ、でもその傷とは爪で引っ掻いたような傷ではなく、、心身に痛みが記憶されそうな傷でさえ、だ。
私は基本、演劇を鑑賞するのが好きだし、そして演劇内容に惚れ込んだら音楽担当できるなんて最高の役割と思っている。実際、2月にはこれまでとちょっと違う味付けで臨みたいけれど、最初のイメージも消したりはしたくない。でも表現って、やはり同じことを繰り返すのは退屈なこと。
さて、この冬は雪を見ながら、音を考える時間。寿歌に降る「雪」は、、とてつもなく哀しく、そしてこの上なく美しいのだから。
















