カテゴリー「アーカイヴ」の44件の投稿

2023年2月 8日 (水)

記される音、関わる空間

ちょっと前のニュースですが、ノーチェックでしたので、今頃の記録、お知らせです。

嬉しいことが二つ。

老舗雑誌月刊「ステレオ」2023年1月号、今月の話題盤『日本のポピュラー』ページにて、新谷祥子ライブ盤JOURNEYがピックアップ!

増渕英紀氏の文章が嬉しいです。その文の抜粋部分、私のホームページVOICEに紹介させていただきました。作品が記録されることは作り手としてこの上ない喜びです。

このライブ盤はこれまで制作したアルバムの中でも一番のご購入枚数となっており、手にとって下さった皆さまへ心からの感謝を申し上げます。

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そして、もう一つの嬉しいことは、2021年に音制作で参加した企画が、2022日本空間賞入賞とのこと。

マリンバとピアノ、打楽器での音、BGMほどの音量ではなく、会場には静謐に環境音として流れておりました。この音編集に膨大な時間をかけていたのは、昨年急逝されたサウンドデザイナー岡田晴夫氏です。本来なら岡田さんからの連絡が入ったであろうこの受賞のお知らせを、随分と時間も経た昨日受け取りました。音は第一義的ではない扱い、それでも音の時空を専門とする岡田氏からのお誘いが嬉しい仕事でした。

表参道のモダンなビルの上階に設えた空間、そこのベランダ庭園から見た都心の風景を思い出します。人の行き交う都心の中に、小さなオアシス、そして新しい試みをする人たちの行き交い、音の意味、環境と音のこと、さまざまな課題を、うーん、もっと岡田氏と語ってみたかったと思います

 

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2022年9月 8日 (木)

歌があってよかった

少しご縁があった方であったと思います。音楽のご縁。現場だけでの接点、個人的な交流が深いわけでもありませんでしたが、印象深い方でした。またきっとご一緒できると思っていたこともあって、残念です。おおたか静流さん、合掌。

最初に聴いたのがVoice From Asiaというバンドで中野駅近くのライブハウスだったように記憶。超絶な声、という印象。アヴァンギャルドな歌声、それから、CM音楽の録音でご一緒するようになり、そこではそのライブとは全く印象の異なる歌声、まさに七変化の様。どんな要求にもご自身を適応させる歌い手さんっているのだ、と真近に聴いたその驚き。約束していた in Fというお店でのデュエットは、私の妊娠がわかって体調が落ち着かなかったため、こちらから延期を申し出、それっきり。

京都知恩院御影堂での文化イベントの音楽プロデュースを任されたことがあります。そこでの共演が一番華やかな思い出になりました。

コロナ禍の前に四ツ谷駅でばったりお会いし、短い会話を交わしました。「今、どんなことしてるの?」「また演りましょう」

叶わず、、

書こうかな、どうしようかな、書いちゃえ!

こんなことも。

ウード奏者のハムザ エルディン追悼の横浜でのコンサートで、出演者が30名くらいに及ぶ内容。私にも歌う場面がありました。マリンバで弾き歌いなどをする前の時期。この時期、私は精神的にショックな事件があって、(この後に離婚を決めたという壮絶な時期💧💧)歌うどころか、舞台に立つことも不安定であったのですが、何かを察してくれたのか、おおたかさんからの一言が忘れられません。「祥子さん、もっと自信もって歌って。あなたの声は知的な香り」

私は生かしてもらえた。あの舞台を思い出すたびに心がツーンと痛くなる。そしてジーンと、フワッと、おおたかさんを思い出す。

 

写真は京都知恩院、本番前の写真です。おおたかさん(右)琵琶の田原さん(中央)私(左)

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御影堂にマリンバを鳴らす、後半のゲストが静流さん。私の背後にタブラ奏者の吉見さん

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2022年8月15日 (月)

あの時、今この時、

2022年1月ライブ映像

長い旅〜チャボさんの言葉を入れたヴァージョン〜

https://youtu.be/8e8NgZlvcow

 

2007年アーカイブ映像

六本木STB139でのライブから、ジャズナンバー「マイルストーンズ」

https://youtu.be/PTUcEKo-FN4

 

最近アップした二つの映像です。

自分の中の変化を知るために、かつての映像をアップしてみました。当然ながら、2007年にはできなかったことが2022年に、

そして、今の自分は2007年には在なかった、、それはそれでちょっと楽しいことじゃないかしら?と思うわけです。

人は変化していく生き物。懐かしさでアップしているわけでもなく、こういう時代を通りながらの「今」

否定でも肯定でもなく、好きとか嫌いとかの評価も要れず、ただ「自分」であり、「自分」であっただけのこと。

あのタッチはあの時ゆえの心身が湧きあがらせたとも言えるし、今のタッチは今ならではの欲求がまた見え隠れてしている。

音楽は「生き物」で、そして得体の知れない俗物的なものを拾い上げたり、捨てたりしながら、曲線状に自分へ回帰してくる。

だから面白がって生きる、という言葉、もちろん、そこにも努力的考察を必要としながら。

最近、ラインを交換した親友に呟いた言葉、

自分を時に蹴飛ばしながら、今日も、、ランランと。

さ、美味しいコーヒー淹れて2階へGo~~~

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2022年8月10日 (水)

ここから発信

小さな空間でも、「ここから発信」

青森の家でのライブ、2022終了です。

洋楽の英語歌詞に挑戦も、自作自演の初披露も、ゲストとのコラボレーションもありのホームライブです。

本来は3公演予定が、追加ライブを加えて5公演終了しました。

このたびのサプライズゲストは、人形のケンちゃん。腹話術の友人の訪問を機に。

ボランティア活動のNさん、私の長年の友人です。

会場は思いがけないケンちゃんの登場に大喜び。大人も子どもも会場を離れ難いムード。

Nさんには腹話術以外にも手話でマリンバと共演、会場の皆さんも手話に挑戦やら、、

ホームに新しい風、夏の1シーンです。

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そしてこの方も登場!

サウンドデザイナー、岡田氏の青森訪問。こちらのライブにも立ち寄ってくださいました。もちろん、音、映像を収めてくれました。

Nさんも岡田さんも神奈川県からの移動。このライブ、全国区!(笑)

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ケンちゃんの仲間も加わって、展開していく和やかな時間。

ご来場の皆様、ありがとうございました。

でも、ねぶた期間中の企画はこれでおしまいです。今後はねぶた前、ねぶた後のライブ計画とします。祭り女の私、祭りは集中の身体補正が必要!家のライブも、お客様とのつながりも年々濃くなっていくゆえかな。

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昨日は、ねぶた解体作業にも初参加。さまざまなねぶた裏舞台、祭りを支える方々との交わりがある作業。行けて本当によかった!

2022のねぶた投稿はここまで。あれホームライブの話がやはり締めくくりがねぶたになってしましましたね。笑

人形もNさんも関東へ戻り、静かな家にて、今日からは秋の曲へ着手です。いつものマイペース合宿スタート!

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2022年7月26日 (火)

Green Field

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アルバム1曲目が好きだという方がおります。

小学生の娘さんが歌うというのです。嬉しい。

緑の道を走って、旋律が浮かんだ曲。自然な心のままで、どこまでも続く、そう思いたい風景はある。

 

 

 

2022年7月16日 (土)

2曲追加しました。

先日に続き、ライブアルバム収録曲より2曲を動画でご覧いただけるように、Youtubeへ追加しました。

https://youtu.be/8e8NgZlvcow

♪ アトムの飛んだ空

♪ 長い旅〜チャボさんの言葉を入れたヴァージョン2022冬〜

ライブ盤を聴いてくだされば、この動画も楽しんでご視聴いただけるのでは、、という、すっごいサービス精神(笑)にて、、

記録を残したいという想いも高まった今、ライブアルバムからこの3曲限定での動画公開となります。

どうか、どうか、チャンネル登録もお願いいたします。お一人でも多くその数が増えることも、これからのクリエーションへの励みとなります。

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チャボさんの信頼する林ワタルさんのカメラワーク、編集、質の高いクオリティで演奏動画を残していただくこと、今の時代において、このようなチャンスをいただいたこと、幸せとしか言いようがありません。

本当は振り返りが怖くて、自分ではライブ直後にはこうした映像は見れないのです。ライブから時間が経ってから、客観的に冷静に見れるようになる、というのが自分の場合です。

 

2022年7月14日 (木)

冴えた月の下で

配信生ライブからの映像を3シーン、Youtubeへアップします。

まずは、お祭りの季節も近づいておりますので

「冴えた月の下で」

動画紹介のサムネイルの写真は、、、笑

この歌詞の中にある、

♪かつてこの橋は楽園の入り口〜〜♪ そんな、、ところでしょうか。

https://youtu.be/1pYNkDZZor8

共演のチャボさんのご許可も得て、あと2つの演奏動画もデュエットシーンをお届けします。

 

2022年5月 1日 (日)

音楽会レポート記事

4月16日のコンサートレポートが紹介されました。

https://jpn.pioneer/ja/corp/sustainability/karadadekikou/archives/report/2022.php

手話を教えていただいての自己紹介。(これが緊張)

鳥の囀りを取り込んでの打楽器小物たちとの饗宴から始まり、丸太太鼓、バラフォン、カリンバ、マリンバ、弾き歌い、、

大型スクリーンには私のトークや歌詞が反映されました。

前半のサポート演奏の2人も写してもらってます。

アンケートにはたくさんの感想、メッセージ。

ありがとうございました💚

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2022年4月18日 (月)

普段通りの気持ちを大切にしたい

客席がフラットの小ホール。打楽器演奏を近くで見て聴いていただくには理想的ではありますが、反響が360度のうねりとなり、演奏する側には試練の場ともなります。いえ、今となってはもうどんな場所も慣れっこですが。笑

それでも、音響スタッフさんの懸命なお仕事も伴って、お客様が入る時間ともなれば会場の空気が変化すること、日常的です。

立派なクラシックコンサートホールのような場所は、天井が高いからお客様が入っていても、空気の流れなどの変化は大ホールで大きな影響を受けることはない(ありすぎると、本番中のチューニングとか変化があり大混乱になりますし)。

しか〜し、先日のような空間では、朝から大勢のスタッフの動きがあって人間が発する微妙な空気温度の差異が次第に空間調和として形成され、それを感じ取った演者、演奏者は演奏中でも敏感に受け止める事項が多い。私は途中でマレットを変えたりはするが、今回少しだけ前進した事項があるなら、それは歌とマイクの関係。マリンバのタッチの調整と同時に、声の調整??そんなことは、弾き歌う生活になってから、多少はあったけど、今回はずっしりと経験値を増やしました。笑

という意味で、とてもやり甲斐を感じるコンサートでありました。

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自分では1枚の写真も撮れず、お客様がフェイスブックにあげた写真です。お客様目線が、私側とちょっと違う感じもあって面白いです。

床の木がちょっと弾力あって演奏しやすかったです。

会場は初めての方が多いのかな?と思いきや、、懐かしい仲間たちがたくさん。うるっとします。本当にありがたいことです。つながりということが今希薄になりがちな時風、、友人と会える喜び。支えられてきたと感じる瞬間。

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若い仲間とも演奏しました。前半プログラムでサポート演奏してくれた彩衣さん。一音一音、大切に弾く姿、なんだかこの日はじわっと、うるっとしました。

この写真は、私の楽器メンテナンスや運搬でお世話になっている会社さんの車。楽器の前でツーショットを撮れず、楽器積み込んだ車に座らせていただいた一枚。

一日一日が過ぎていく、、、

普段通りの気持ちで、そして自分の心観察、終演した時間に引き寄せられる「人」の温かみ。

会場から楽器が去り、人が去り、次に使うであろう誰かの空間は、その日、どんな風が吹くのだろう。

 

 

 

 

2022年3月24日 (木)

たくさんの笑顔

親子さんのご来場、ありがとうございました^ ^

小さな空間に笑顔はじけて、音を楽しんでくださり、もしかしたら、いつもとちょっと違うお子さんの姿など親御さんは発見したのかな。

ナマの音に敏感なる反応のお子さんたち。大人たち。

子どもたちには小さな種まき、私の今できる小さな仕事。糧。手の差しのべかた。

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あらゆる願いが叶うわけではない人生。

でも、願っていたことの一つに近づいたと感じるとき、長い時間はかかったとしても、継続という積み重ねは何か新しい褒美を授けてくれる。