Forever Green
気配として、私は生い茂る緑は好きなシーンです。草刈りが追いつかないということもありますが、伯母たちが愛でた緑の強さ、生命力のようなものに時に、突き動かされることもあるから。悪さはしない緑。虫は多くやってくるけど。雨続きの夏、水を含んだ草たちが土へ還す栄養、根っこを強くして葉がしなだれずに元気よく伸びている姿。
長くこの画廊を開けていないのですが、窓を開けて篭った空気を外気に逃し、新しい風を取り込みます。
作品をゆっくり眺める時間、こんな時間を以前はあまり有していなかった自分に気づきます。現在は閉館中でも、やることは山のようにあります。でも、それももうあまり自分へ負担をかけていくことはしません。ゆっくりと掃除をし、作品の声を聞くように、見れていなかった細部を眺めます。優しいアドバイスをくださる方がこの世を去って、今は少し凹んでもいますが、伯母の精神としての水墨画は、きっとまた公開される時期を導き出してくれそうです。
コロナ禍は多くの交流時間を途切れさせたけど、画廊を見つめる、考える、という意味で、今はとても有意義な時だと気づきます。共同で伯母の絵を見守ってくれる美雨さんからも連絡があり、伯母の好きだったお弟子さんはお母様を亡くしたばかりなのに愛深く、感謝ばかり。
掃除の合間のワンショットです。モノトーンに置き換えたら、ちょっとムードある写真になりました。って自分で言ってる。笑
看板に覆いかぶさっていた芒を切って、看板がクリアに見えるように。そんな仕事やら出入りをしているとオヤツの差し入れをくださる方。
暑い日もあれば、涼しくて長袖の日も。快晴が急に真っ黒な雲に変化する瞬間も。これが小さい頃から経験してきた故郷の夏の空模様。
この町にもコロナ感染者が多くなり、臨時の数時間の開館も考えていたけど断念。
草の生い茂る庭、画廊と自分のアトリエ両方でのお盆、迎え火、送り火。
ここに息づくアート、Forever Greenの精神で。
そして、温存している企画案をより深めて、そういう時期が来たらしっかりオープンさせます。
私の本業である演奏の仕事を優先する今は、画廊管理は難しいこともあります。でもまあ、ちょっと先かもしれませんが、ググッといい感じの展示計画ありますからね、、ぜひお楽しみに。