カテゴリー「作品紹介」の34件の投稿

2023年9月 8日 (金)

荒野に一輪、そして姫路公演近づく

27b283833df14f15a5747f0cc8415fd1

七戸公演の初日に、薫姉さんが運んでくれた、いつも美しい花瓶にその日のお庭の一輪を届けてくださる。

木槿、、あまり見ることのない花一輪の儚きを、マリンバの共鳴官の前に飾らせてもらいました。

まるでこれから始まる「寿歌」の切なきにそうような、荒野に一輪、、まさしく、なんて粋な人だろうと(ご本人はただお花を祝いに持ってきてくださったお気持ちだけだろうけど)

飾る場所がここでなくてもよかったけど、音の振動する場所ならお花もちょっとうれしきかな、、っと。

 

さて、いよいよ近日になりました。姫路公演です

神戸新聞に記事

船戸さんのインタビュー記事が掲載され、丁寧に綴ってくれております。

Img_0707

こちらは音窓ARAYAでのショット

小劇場風に設ました。この場所に本格的なお芝居設営という形は初めてです。うん、手応えあり。やれないことはない。

予定より多くのお客様がご予約、ご来場くださったことで酷暑の日々、冷房具合を心配していた私ですが、実際、とてもとても暑かったけど、皆さんほんわか、ゆっくり鑑賞くださり笑顔で帰っていきました。こういうものをこんな近くで観れて感激、というお言葉に支えられました。

寿歌、そのものへの感想もいくつかいただいており、ずっしり。

北村想戯曲を実家で発表できたことも予想だにしなかったことでもあるから、、やはり頑張ってよかった、、嬉しい。

61c0555782cb411bb2b675bc33368685

2013年の初共演から10年、今度は船戸さんの振り袖講談、一人で3人の役を語り分ける、お見事です。

演奏に選んだ曲にはパロディ、伏線、散りばめて、有名曲をちょこちょこいじって語りとタイミングを合わせたり、それはそれはスリリングな仕事ですが、やはり劇音楽を担当できる醍醐味の一つは「自由性」

泉谷しげるを歌ったかと思えば、バッハのアリアを弾き出す、その自分が感じた「必然性」に沿う

解釈がちょっと違っても面白い、すでに戯曲の次元がぶっ飛んでいる、そんなところにお邪魔しにいく音楽っていうものに、秩序とかお決まりの手というものは必要なし。もちろん伝えるための「創意性」はいっぱいする。

もっとやりたかったのは戯曲の流れを「裏切る」、、ここがまだ納得の境地までは到達していないけど、、裏切る効果があればやり、ほどほどに仕舞い込むべきなら冷静さを忘れずに、暴れる。

って、これは観ていただかないかぎり、何を書いているの?と言われるだけの文章。失礼しました。。

なので、、ぜひ観にいらっしゃいませんか😀😀、、、9月17日姫路イーグレひめじアートホール 

 

場面の悲痛を歌いたくはないけど、清らかな旋律を鎮めながら歌うと、どんどん自分が感じ始めている「地球のこと?これは」の焦燥感のようなものが浮き上がる瞬間がある。

生命体としての今をどうあなたは生きるの?と呼びかけのような節に聞こえてくる、、自分の曲でこんなことを言うのも図々しいに程があるけど、それは北村想の台詞を歌にした以上、責任持って言葉を熟させて歌いたい、、「君は火の粉のごとく星に生まれよ」

この曲だけは大ホール、大天井で歌いたい、、そんな境地

今回の上演では、それらに生命を吹き込みながら、でも決して喋りすぎない音楽を心掛けています。情景だけを映し取るような劇音楽ではなく、ヒューマン&ネーチャーの物語性を作る音、その裏側の孤高もできるなら描きたい、、

何を書いているのかな、、でも掴めそうで掴めない、その大きな球体の荒野を歩いている私たちには、この戯曲の世界観、人ごとではなくなってきていると言うことに震えてしまう。

そう、核戦争なんてあってはいけない。

そして、主人公の「キョウコ」が希望に向けて駆け出す足音を、ずっと聴き続ける社会である方がいい。

Img_0435_20230908125101

 

2023年1月 2日 (月)

ピエロが歩けば

2023年の最初の動画アップ

ピエロが歩けば

アメリカでの演奏を公開しました。英語タイトルはClown March 歌詞の英語訳も載せていますので、ぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=TquKG80F00I

今日は降りました、一面銀世界。窓の外、真っ白です。

Img_8391

2022年10月 1日 (土)

麒麟の小径

制作したマリンバのアンビエントサウンドと、風景。

麒麟はいいな〜〜 森の向こうの囀りも聞こえているんだろうな〜〜

ご覧ください。3分の静寂。

https://youtu.be/51YJv4ahh2M

2022年9月11日 (日)

私のYouTubeチャンネル

関東は暑い秋ですが、台風も心配な季節。いかがお過ごしでしょうか?

いつもブログへお越しくださりありがとうございます。忘備録やお知らせしたいことや、呟きなど、今書き記しておきたいことを基本に続けているブログです。

予想もしないメッセージをいただくこともあるし、長年の友人が見守ってくれることもあるし、時々ふらっと立ち寄って読んでくださる方々も、そして普段お付き合いのない方でも、読んでいただいているのなだーとわかった事件(笑)もあったり、、

どこかでどなたかに届いているのかな〜と思いつつ、しかし、あまり読まれることを意識しすぎないように記している内容です。気負いなどなく書きたいのです。あるがままの文体で、下手くそ。でも今を記しておく楽しみ。後から読み返すことはあまりしないけど、自分の気持ちに向き合うことは、一つの息休め、そして新たなステップでもあると感じつつの緩いブログです。

今日は、自分で動画をアップできるようになったYouTubeチャンネルのこと。まあ、時代の変化たるや、自作を動画で投稿し、紹介できる時代、、若い世代には珍しくもなんともないことでしょう。そういうプロセスの時代に生まれた方々ですものね。でも、カセットテープにテレビからエアで録音していたアナログ育ちの私などは、パソコンで、いやスマホでなんでもできてしまう今のツールは、うーん、便利、即効性、などは優れているけど、なんというか意地悪だな、、なんてこともよぎります。誰にでも優しい時代、でもない。でも目の前に転がる利便さ、楽ちんさを活用したくなる欲望。

そこにきて、自分であげる自分の動画、、、いいのかなって思いながらも、自分のチャンネルというこの「チャンネル」という言葉に弱いものですね。人間って。笑

まだ20本くらいですが、完璧を目指さない。完璧ってつまらないですし。これ音程とか弾き方とかもっと改善点はあると知っても、「この空気感、この時の想い」があると直感なりセンシビリティを自らが感じたら、ブログを書くことと同じようなスタンスで収めてみることにしました。

今年は、恒例のお寺ライブが叶わなかったので、2つの動画を2021年のお寺ライブオープニングで歌った2つを紹介します。

ご覧くだされば嬉しいです。もし今後の動画(未定)にも関心いただけそうなら、ぜひチャンネル登録をお願いします。

今は20本足らずですが、これから整理してもう少し「今」を伝えるものも作りたいと思います。いつって、お約束もできないペースです。悪しからず。

https://www.youtube.com/user/ShokoAraya

Green Field

風の通り道

Photo_20220911135301

故郷の景色と共に、、、

2022年9月 2日 (金)

人気のピーコック

サプライズでした。ステンドグラスのピーコック、ホームコンサートに全て通ってくれる友人の手作りです。

私のロゴマークのこの孔雀は人気者で、これまでいろいろな方法で手作りのモデルになってきました。消しゴムハンコ、墨絵、ステンドグラスランプ、手提げ袋、ケーキ、素描、など。

このロゴデザインはデザイナーさんの独創で、こちらからは一切の要望を送っていなかったのに、出来上がった時の感動を思い出します。自分の好きなシルエット、鳥、色合い、、ずっと自分の気持ちに寄り添う孔雀の存在。

自作にも「黄昏ピーコック」という曲があります。弾き歌いファーストアルバム「シンガーソングマリンバ」に収録していますので、ぜひ、聴いていただけると嬉しいです。1枚目のアルバムってやはり作風にも何か勢いがありますね。尊敬するベーシスト吉野弘志さんにご協力いただいて数曲はデュエットで演奏しています。このピーコックの曲も吉野さんのスピード感と温かい低音倍音の制御というか、オシプレイのおかげで、仕上がりの良い1曲であると信じております。最初の弾き歌いということで緊張をほぐしてくれる意味であったか、、吉野さんの言葉は忘れません。

「たかが、マリンバじゃないの。たかが木琴くらいの前で、いいじゃないの、どう弾いたって」

ワハハ、、ですよね。こんなふうに言える方ってそんなにおりません。

いろいろな想いが詰まっていた時期、そして何より1枚目という記念も込めて相当数のプレスをしてしまいましたため、現在も在庫たくさん自宅に控えております。笑 

こちらを読んでいただいた方で、どれ聴いてみよう、と思っていただけましたら是非是非、ホームページから、もしくはAmazonから、もしくは

shokoaraya@icloud.comまでご連絡をください。

友人の手作りピーコック紹介が、作品紹介になってしまいました。😅😅

Ee19548a39b14d79a14b0e89b142f00e

2022年6月29日 (水)

♪手紙

アルバム「Jpurney」への収録曲「手紙」

この曲を作ってからまだ日が浅いのに、ライブ盤として残すかどうかの判断までの迷い。この曲はやめよう、、もう少し先のアルバムに、、とも思えなかった「手紙」

そうです。限りある人生の時間においてこの「先送り」なんてこと、不確か。若い時とは違っている時間価値。今でしょ、今の気持ちに向き合っていいでしょう、、😃と、自分へ回答を送りました。

日が浅くても、ライブで現れ出た自分の率直で純粋な想い、それが薄れないように、今の真っ新な感触で収めておくことも大切だと思いました。

誰にでもありましょうか。大切な人に渡せなかった手紙。文字にはしなかったけど心に置いていた手紙、あまりに関係が近い人への手紙はなかなか難しいものでもあります。迷っているうちに、天国へ旅立ったその人(人たち)へ、この手紙を歌にして送ることしかできない今、いや、文字にしなくとも、声を発して送りたかった言葉を今なお、見つけられずにいるもどかしさ、、その人(人たち)はもう目を閉じているけど、耳はどこかで私を追いかけて、どこかで心の声を聞いているのかもしれない。

28年前の6月、母が旅立ち、あの日は故郷はまだ肌寒くて、、しかし今や、地球も大きな変化に包まれて、、

4c14a8acf5d04d4ea25a511873224720

2022年6月28日 (火)

♪ユニコーン

アルバム「Journery」のユニコーン。この曲はすでに過去のアルバムに収めています。

しばらく時間を置いて、自作を見つめることって大切だなと感じます。あの時に、どうしてこんな歌詞が生まれたのか、今、もう一度、、時が巡ってきたかのように何度も歌っていたい曲となりました。

さまざまなことが、同時に起こっていたんだろうと思う。そしてそのどれもが自分に与えられた時間、降りるべき事象、歌詞にすることで確かめる自分の心、、そういうものは確かにあったんだろうと。

白い馬を見たのは本当のことで、

そして一方では、黒々とした幻想的でこの上なく美しく、赤い土の上で舞うために鍛錬されたそのサーカスの馬も眺めていたことは本当で。

旅したノルウェーの奥の森に立ちすくんで、やせ細った何頭かの、華奢な首を降る馬たちを見ていたことも本当のことで。

幻想的な光景を見ている自分、しかし一方で向き合わなくてはならない現実の重荷、、そのハザマで、どこか心は重たく。

歌うことは自分自身の調べとなる。そしていつか忘れ去れる歌であってもいい、というくらいの思いで書いて、歌って、、

今はあれからもう随分時間がたった。少し冷静な時間にいるからか、この歌はもはや、私の苦しみではない。誰かが「この曲好き」と言ってくれたからである。一人ではなく、、意外にも多くの方から。

その言葉に揺さぶられて、新しい息吹を吹き込んで、原曲とは少しコードを変えた部分もあって、だから、、決してこの曲は絵の中の、空想を歌ってはいないつもりだけど。

そんなこんなで、、以前よりちょっと力強いユニコーン、自分の中で幻想だけにとどめてはいないつもりの曲、になっております。

聴いてくださーーーい。(もし、このブログを訪ねてくれてまだライブ盤を聴いていないという方、、是非ね。♡)

2022年6月23日 (木)

♪未来

アルバム「Journey」から

未来

収録順不同で書いています。

以前のアルバムにも収録しているけど、ライブ盤はチャボさんのギターとのセッションで収めたかった。

自作を客観的に見つけたいと思うとき、あまり音の数を増やさず、引き算して弾くことが多い。だから結果的にこの曲はギターを聴きながら自分は歌い、打っている。マリンバの音の粒、その意味、その存在がこの曲で一番「ハマって」いたと思い出す。ライブ中に感じた感触がそのまま音になって現れている。と思えているのですが、、、

動きながら歌うってこと、、体力的にはキツイと思うこともあるけど、技術的な甘さであってはいけないと思っているから、もう少し踏ん張らないと!!

その技術っていう意味は、上手に綺麗に形よく、っていう意味でもないのですけれど。

窓を開ける、という言葉からこの曲の発想が生まれています。私が度々感じてきた、そして育まれてきたと思える目の前の「窓」、そしてその向こう側の世界。

どれだけの数の窓を開けていけるだろう。

 

2022年6月21日 (火)

♪風が吹いている

アルバムの曲から

2021年夏に作った曲。歌詞は、まるで今のウクライナ、ロシアの戦争の悲劇と受け取った方もいらっしゃるようですが、ライブが行われた2022年の1月には、まだこんな酷い戦争は始まっていなかったのです。歌っている歌詞は、確かに人と人が戦う悲惨さは滲みでてはいます。実際に、戦闘機が空を訓練飛行している日本なのですから。その爆音の下にいて、強度の不安を感じることはあります。どこに何を向けてという恐怖ではなく、得体の知れない世情の鬱積でしょうか。

そんな会話を知人と長電話していたとき、テレビには世界中からのアスリートたちがオリンピックという一つの集いの場に笑顔で歩くシーンが流れていました。音を消して知人と話し込んでいたら、映像だけが異次元のような華やかさに見えてきて、それ自体がどうのという話ではなく、この世界のどこで生まれたか、どこの星の下に生命を授かったか、という境界線一つ越えるだけで、肌の色、言語、宗教、思想、、それが与えられていく運命の不思議さを再確認したような瞬間でした。

長い夜、風を浴びに歩く、、(夜は近所だけ)

この風は誰かれを選ばず、、どこに行き着くだろう、、

この風は在りし日の島へ渡るだろうか、、

その島に、私たちは生きている。

Img_5663

2022年6月12日 (日)

ピクニックボーイ

ピクニックボーイ

あの子、どうしているかな?

あの日、どうしてやってきたの?

もうすぐ遠くの街へ引っ越すという日に

どうしても会いたい人なら、会いに行く

そのことの愛しさ、大切さを君に教えてもらったよ

地平線も超えて、きっと思い出は続く

そのことを知っていたか、知らなかったか、

そんなことはどうでもいい

同じ足跡を残すこと、その眩しい光がつくる楽園の入り口に

そんなことは大人だけが考える

歌を書いたこの自分だけが

この歌を誰に捧げるかなんて?

そんなことも どうでもいい

あの日の光を

忘れていないよ

と、言いたいだけの歌だった

でも、心にはずしんと君が残るんだ

だから、この歌はきっとあの日の光が導いて作った

ピクニックに行こう

いつかいつか、きっとまた輝くよ

会いたい人には、会いに行こう

 

(ライブ盤アルバム 「Shoko Araya Journey」に収録したピクニックボーイのこと、、つらつら)